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科学の方法 の商品レビュー

4.4

28件のお客様レビュー

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2023/05/17

科学分野が、現在までに、どのようなことを積み上げてきたのかを考察した新書。科学的な思考法を振り返り、基礎的なところを説明をしている。私には難しいものも含まれているが、平易な文章で読みやすかった。

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2021/07/31

【星:4.5】 科学とはそもそも何なのか?文系人間の私がそんな疑問をもって手に取った。そして、その疑問にしっかりと答えてくれた1冊であった。 科学とは何か?・再現可能性・科学の限界・定量的と定性的・科学と数学の関係、などなど色々なトピックスを分かりやすく説明している。 なかな...

【星:4.5】 科学とはそもそも何なのか?文系人間の私がそんな疑問をもって手に取った。そして、その疑問にしっかりと答えてくれた1冊であった。 科学とは何か?・再現可能性・科学の限界・定量的と定性的・科学と数学の関係、などなど色々なトピックスを分かりやすく説明している。 なかなかの名著だと思う。

Posted byブクログ

2021/05/06

科学者でありエッセイの名手として知られる著者が、自然科学がどのような方法にもとついて進められているのか、またその限界はどこにあるのかといった問題について、わかりやすく解説している本です。 われわれの常識にもなっている科学的世界像には、一般に知られていないさまざまな問題が含まれて...

科学者でありエッセイの名手として知られる著者が、自然科学がどのような方法にもとついて進められているのか、またその限界はどこにあるのかといった問題について、わかりやすく解説している本です。 われわれの常識にもなっている科学的世界像には、一般に知られていないさまざまな問題が含まれており、自然のなかにはわれわれ人間に知られていない多くのことがあるということを、測定や統計にまつわる具体的な例をあげて解説がなされています。 著者は現在の科学の発展を「菌糸のような発達のしかた」というたとえで説明しています。「非常にうねうねしながら、無数に枝分れして、ずいぶん広い範囲にわたって伸びていっている。それである方向には、非常に深く入っている。それからまた枝分れも非常にたくさんあって、ありとあらゆる分野にまで、それぞれの知識が行きわたっている。しかしその間に、取り残された領域が、まだたくさんある。いわば線の形をとって進歩しているのであって、面積全体をおおう、すなわち自然界全体をおおうという形にはなっていないのである」。こうした卓抜な比喩を用いつつ、自然科学研究の現実のすがたをわかりやすく述べられており、おもしろく読むことができました。

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2020/05/04

雪の結晶研究で北大生にはお馴染みの中谷宇吉郎によるエッセイ。「テレビ塔のてっぺん」の話が大好き。オススメ!

Posted byブクログ

2020/01/11

<方法を語る本ではなく、方法について語る本> タイトル通りこの本の内容は「科学における方法」である。だがそれは決して方法論ではない。喩えば、この本には「このように科学を行えば万事うまく行く」だとか、「科学者として成功するにはこういうことをやれ」などそういういわゆるHow-toの類...

<方法を語る本ではなく、方法について語る本> タイトル通りこの本の内容は「科学における方法」である。だがそれは決して方法論ではない。喩えば、この本には「このように科学を行えば万事うまく行く」だとか、「科学者として成功するにはこういうことをやれ」などそういういわゆるHow-toの類いの話はない。この本には、科学とはいかなる方法を用いてどのような問題を解決していく学問であるか。そこでは何が出来て何が出来ないのか。単純な方法論よりも本質的な論の展開がされている。したがってその中で、なんでもできる万能な科学でもない、危険な可能性しか生み出さない科学でもない、より本来的な科学というものに触れることができるだろう。 この小著において私が感嘆したのは、著者が科学に対して驚くべきほどにフラットに接していることだ。聞くところによると今日の科学では実験より理論、定性より定量が好まれ、重んじられる風潮があるらしい。そこにきて著者は、それぞれの性質を語り、それぞれに出来ること・出来ないことを語る。良いか悪いかではない。そしてもちろん著者が科学の限界、すなわち語られている方法に基づく学問であるからこそ出来ることと出来ないことがある、ということを語っていることは、おそらく言うまでもなく予測できるであろう(なにしろ初めに触れるテーマがこの限界についてである)。 もちろん自然科学を軸としているので、数式や多少設定の複雑な実験の話なども語られる。従ってそちらの道へ進んでいない方、とりわけ受験勉強以降数学や理科に触れていない、という方には腰が引ける記述部分もあるだろう。だが、そういった場所はほんの少し目を通すだけで良い。大事なのはその具体例を挙げた理由の方で、こちらはもちろん数式などは振り回していない。そんな本質的でないところを気にしてこの名著に触れないというのは、あまりに哀しく残念なことだと思う。自然科学の道を歩む人にはもはや読まない理由などないと思う。 唯一気になることとしては、著者の中では「科学」すなわち"science"であるから、人文社会科学の場合はおそらく当てはまらないのかなあ、だとすると現代においてこの表題は果たして適切なのかなあという部分だが、それは著者が中谷宇吉郎という偉大な物理学者であることを鑑みれば、自ずと察せられることと思う。

Posted byブクログ

2019/04/21

電車で賢そうな女子高生がすっと鞄から取り出し、さっと頁をめくり、ふいと読み始めた。その一連の動きが流れるように美しかったので、なんの本かと思ったら『科学の方法』だった。

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2019/03/28

科学の限界◆科学の本質◆測定の精度◆質量とエネルギー◆解ける問題と解けない問題◆物質の科学と生命の科学◆科学と数学◆定性的と定量的◆実験◆理論◆科学における人間的要素◆結び◆茶碗の曲線

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2018/10/23

科学の限界や、数学、経済的な背景との関わり等々の、科学とそれを取り巻く環境のかかわりについて深い考察がまとめられた一冊。とはいえ、この本から学ぶことはあまりない。「物心一如」のみがこころに残った。これだけみれば、科学の本と思えないが仕方ない。

Posted byブクログ

2018/04/28

科学の限界と本質ついて良く書かれている。 単位の精度を決めるところが面白い。 ちり紙の話しなど今ならブラウン運動で解けないのだろうか。 科学が苦手な方向にも科学が手を伸ばしているのがいまの実感だ。

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2015/08/16

医療、航空、原発・・・と様々な事故が起こる。科学がどれだけ進歩しても、それを扱うものの心構えは変わらないと改めて思う。わかりやすく名文。高校生くらいで十分わかる内容が多いので文系理系を問わず手に取って欲しい本。科学の本質を知ることで、その力を正しく理解し、過信することなく使えると...

医療、航空、原発・・・と様々な事故が起こる。科学がどれだけ進歩しても、それを扱うものの心構えは変わらないと改めて思う。わかりやすく名文。高校生くらいで十分わかる内容が多いので文系理系を問わず手に取って欲しい本。科学の本質を知ることで、その力を正しく理解し、過信することなく使えると思う。

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