商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 祥伝社/祥伝社 |
発売年月日 | 2005/03/17 |
JAN | 9784396650339 |
- 書籍
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完訳 紫禁城の黄昏(下)
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完訳 紫禁城の黄昏(下)
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商品レビュー
4.3
7件のお客様レビュー
下巻は、皇帝が紫禁城を発ち、日本公使館に身をかくまい、そして満州に戻るところまで描かれる。著者は忠実に皇帝に仕えた身であったため、皇帝のことをとても肯定的な人柄に書かれているが、それが、偏った見方ではないように思えるのは、著者の冷静な語り口だからだろうか。日本は皇帝をかくまうこと...
下巻は、皇帝が紫禁城を発ち、日本公使館に身をかくまい、そして満州に戻るところまで描かれる。著者は忠実に皇帝に仕えた身であったため、皇帝のことをとても肯定的な人柄に書かれているが、それが、偏った見方ではないように思えるのは、著者の冷静な語り口だからだろうか。日本は皇帝をかくまうことにつとめて冷静で、軍事、政治へ皇帝を利用しようとしてないことをジョンストンは25章の最後に明確に言っているのが印象的。ただ、溥儀が裁判で日本を悪者にしたような嘘の表現をした、ということはジョンストンの本文では出てこない、あくまで訳者が加筆していること。 共和制と皇室制で対立した中国の激動の時代の読み物としても興味深い。昔は、蒙古も満州も新疆もある程度の自治を与えられ、それなりの忠義を中央に尽くしていたように読めた。今の中国政府にそれがないことを、どこで歴史は間違ったのか、、、と思いながら読み終えた。
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清朝最後の皇帝というとやはり映画「ラスト・エンペラー」位しか思い浮かばない。映画での溥儀は時代に翻弄される弱々しい存在としてしか印象に残っていなかったが、本書に書かれていることはその印象を覆してくれる。 中世から続く古い中国(シナというほうが正確なのであろうか:現在はシナと呼ん...
清朝最後の皇帝というとやはり映画「ラスト・エンペラー」位しか思い浮かばない。映画での溥儀は時代に翻弄される弱々しい存在としてしか印象に残っていなかったが、本書に書かれていることはその印象を覆してくれる。 中世から続く古い中国(シナというほうが正確なのであろうか:現在はシナと呼んではいけないのだが)を手本として明治維新からの日本に注目しつつ、近代国家として立ち直らせようとする溥儀をまざまざと描写している。西洋人として初めて皇帝の家庭教師となったR-F-ジョンストンによる清朝末期の描写は新鮮である。 当時、中国の近代化を図る手段として、共産(民主)革命と立憲君主制による近代化と二通りの道が考えられたが、著者のスタンスは一定して立憲君主制をよりよいものとしている。
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「清王朝が没落し、共和国に政治体制を変えてもまだ大衆は皇帝を支持していた。国民の90%を占める農業人口の十人の内、八、九人は皇帝の復位を望んでいた」と本書の著者ジョンストンが客観的で公平な目線で当時を語る。ならば満洲国樹立は日本の傀儡政権だとしても、当時の中国人には受け入れられ...
「清王朝が没落し、共和国に政治体制を変えてもまだ大衆は皇帝を支持していた。国民の90%を占める農業人口の十人の内、八、九人は皇帝の復位を望んでいた」と本書の著者ジョンストンが客観的で公平な目線で当時を語る。ならば満洲国樹立は日本の傀儡政権だとしても、当時の中国人には受け入れられていたはずである。歴史の真実とは・・・・
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