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闇の穴 新潮文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社/新潮社 |
| 発売年月日 | 2008/04/01 |
| JAN | 9784101247144 |
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闇の穴
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闇の穴
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商品レビュー
3.7
22件のお客様レビュー
藤沢周平の短篇時代小説集『闇の穴』を読みました。 藤沢周平の作品は、昨年の1月に読んだ『人間の檻―獄医立花登手控え〈4〉』以来ですね。 -----story------------- この短編集のあちこちに、この私の風景が点在している。――著者 別れた亭主が子と消えた……。 女...
藤沢周平の短篇時代小説集『闇の穴』を読みました。 藤沢周平の作品は、昨年の1月に読んだ『人間の檻―獄医立花登手控え〈4〉』以来ですね。 -----story------------- この短編集のあちこちに、この私の風景が点在している。――著者 別れた亭主が子と消えた……。 女の心の綾を細やかにたどる表題作ほか、哀歓あふれる絶品七編。 わたしを棄てた男が帰ってきた。 大江戸の裏店でそっとともした灯を吹き消すような暗い顔。 すさんだ瞳が、からんだ糸をひくように、わたしの心を闇の穴へとひきずりこむ――。 ゆらめく女の心を円熟の筆に捉えた表題作。 ほかに、殺人現場を目撃したため、恐怖心から失語症にかかってしまった子供を抱えて働く寡婦の薄幸な生を描く「閉ざされた口」等、時代小説短編の絶品七編を収める。 ----------------------- 1977年(昭和52年)に刊行された作品……以下の7篇が収録されています。 ■木綿触れ ■小川の辺 ■闇の穴 ■閉ざされた口 ■狂気 ■荒れ野 ■夜が軋む ■解説 藤田昌司 武家もの、市井もの、そして民話的な怪異譚まで、作風の幅広さを一冊に詰め込んだような構成で、読み進めるほどに著者の多面性が浮かび上がってきましたね……そんな中でも特に印象に残ったのは、、、 子を亡くして以来悲観に暮れている妻を励まそうと、苦しい生活の中から絹の着物を作らせた親切が仇となり、代官所勤め当時の上役に妻を弄ばれ、それが原因で妻が入水自殺してしまった下級武士の無念と悲劇を描いた『木綿触れ』、 脱藩して江戸へ逃亡した義弟を主命により討手として斬らなければならない武士の不条理、義弟とともに逃亡した実妹もろとも討たなければならなくなる苦悩を描き、兄妹での斬り合い、そして討手の助っ人として同行していた若党の存在による物語の急展開を描いた『小川の辺』、 かつて失踪した夫がふらりと現れ、すでに別の男と暮らしている元妻の心に、過去の影がじわりと差し込んでくる……江戸の路地裏に住む職人の女房を主人公とした、ちょっとミステリアスな作品で、心の揺れを描き方が秀逸な『闇の穴』、 偶然、殺人現場を目撃したため、その恐怖心から失語症にかかってしまった子どもを抱えて働く長屋の寡婦の薄幸な生活を描き、母子の不安と孤独、そして事件の影が静かに物語を覆う『閉ざされた口』、 民話や説話の世界に足を踏み入れたような不気味で古風な空気が漂う、日本古来の不気味さを湛えた怪異譚『荒れ野』、 の5篇かな……どの作品も大きな声で語りかけてくるわけではないのに、読み終えたあとにふっと胸の奥に残るものがあるんですよね、、、 人の心の弱さや迷い、そして小さな希望まで、淡々と、しかし確かな筆致で描き出されていると感じました……武家ものの義理と情や苦悩、悲劇的結末、市井ものの心理の揺れや人々の哀しみ、そして怪異譚の民話的な怖さの、そのどれもが読後に静かに響いてくるまとまりの良い短篇集、面白かったです。
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著者、藤沢周平さん(1927~1997)の作品、ブクログ登録は5冊目になります。 本作の内容は、次のとおり。 ---引用開始 わたしを棄てた男が帰ってきた。大江戸の裏店でそっとともした灯を吹き消すような暗い顔。すさんだ瞳が、からんだ糸をひくように、わたしの心を闇の穴へとひき...
著者、藤沢周平さん(1927~1997)の作品、ブクログ登録は5冊目になります。 本作の内容は、次のとおり。 ---引用開始 わたしを棄てた男が帰ってきた。大江戸の裏店でそっとともした灯を吹き消すような暗い顔。すさんだ瞳が、からんだ糸をひくように、わたしの心を闇の穴へとひきずりこむーー。ゆらめく女の心を円熟の筆に捉えた表題作。ほかに、殺人現場を目撃したため、恐怖心から失語症にかかってしまった子供を抱えて働く寡婦の薄幸な生を描く「閉ざされた口」等、映画化作品「小川の辺」を含む時代小説短編の絶品七編を収める。 ---引用終了 収録作品は、 ・木綿触れ ・小川の辺 ・闇の穴 ・閉ざされた口 ・狂気 ・荒れ野 ・夜が軋む
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☆3.3 ひっそりと寄る辺なき世界の片隅で、自分の今を生きている。 何も特別なことなどないはずの、そんな普通の人々のお話。 七編収録。 「木綿触れ」 二年前に赤子を亡くしてからずっと鬱いでいた妻が、実家の法要のために特別に新しい絹の着物を仕立てるとなってやっと明るさを取り戻し...
☆3.3 ひっそりと寄る辺なき世界の片隅で、自分の今を生きている。 何も特別なことなどないはずの、そんな普通の人々のお話。 七編収録。 「木綿触れ」 二年前に赤子を亡くしてからずっと鬱いでいた妻が、実家の法要のために特別に新しい絹の着物を仕立てるとなってやっと明るさを取り戻してきたのだが… うわぁ辛い! 平和に幸せに暮らしたいだけの只人なのに。 でもこれが特別の悲劇でもないのだろうことが、また遣る瀬ない思いをもたらす。 「小川の辺」 朔之助は家老に脱藩した男の上意討ちを命じられる。 その男は妹の夫でもあった。 妹の田鶴も脱藩に同行しており、剣の腕が立つため立ち向かってくると思われたが… 田鶴とはどんな女だったのだろう。 "もしかこれはそういうことでは……"と思わずにいられない。 ち、違うよね?大丈夫だよね? そういう怖い話じゃないよね? 「闇の穴」 三歳の娘をもつおなみは、夫の喜七の大工独立を目指して裏店でつましく暮らしている。 そこに行方不明だった元夫の峰吉が突然に姿を現し、その後も度々訪れるようになり… まあ峰吉の怪しげなことったら。 いつの間にか戻れないことに巻き込まれているのかもしれないって、本当に昨今のニュースを思い出す。 「閉ざされた口」 殺人を目撃し口をきかなくなった子がいるおすまは、夫を亡くしたため、体を売りつつ一人で育てている。 やっと自分を思ってくれる人と出会い、まともな所帯を持てると思ったが… あたしほど、不幸な女はいない。 そう何度も思うおすまの気持ちも分からなくはない。 幸せとは何か、それを彼女がちゃんと分かって良かった。 「狂気」 この狂気はあかん。 渡ってはいけない橋を渡ってしまった男の話。 「荒れ野」 師の僧に命じられ修行に出された若い僧は、修行先の寺に向かうべく旅をしていた。 途中百姓の女に声をかけられ泊めてもらうことにしたのだが… 今までの短編とは少し色合いが異なる一編。 なかなかの生臭坊主な若い僧、少しは懲りたかな? 「夜が軋む」 流れ流れて塚原宿に行き着いた飯盛り女郎の身の上話を彼女の語りで。 深い雪降りしきる村で起こった一夜の凶事。 その夜、裂けると思えるほどに家を軋ませたのは何だったのか。 その真実は闇の中。 好きだったのは「木綿触れ」ですかね。 やりきれなさの胸の痛みも含めて。
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