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球形の荒野 新装版(上) 文春文庫
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球形の荒野 新装版(上) 文春文庫

松本清張(著者)

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球形の荒野 新装版(上) 文春文庫

649

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋/文藝春秋
発売年月日 2003/07/09
JAN 9784167106881

球形の荒野 新装版(上)

¥649

商品レビュー

3.8

5件のお客様レビュー

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2010/05/28

松本清張の小説には…

松本清張の小説には象徴的な題名の本が多くこの本もその例に漏れません。「球形の荒野」なんと象徴的、暗示的な題でしょう。舞台は「秋の大和路の唐招提寺や安居院」である。芦村節子が芳名帳に見たものは大戦末期、赴任地で病死した外交官の叔父の特徴ある文字の筆跡だった。亡命者の悲劇の緞帳が静...

松本清張の小説には象徴的な題名の本が多くこの本もその例に漏れません。「球形の荒野」なんと象徴的、暗示的な題でしょう。舞台は「秋の大和路の唐招提寺や安居院」である。芦村節子が芳名帳に見たものは大戦末期、赴任地で病死した外交官の叔父の特徴ある文字の筆跡だった。亡命者の悲劇の緞帳が静かに上がる。ミステリー・ロマンのプロローグです。「球形の荒野」という題にたくされた作者・清張の思いが読み進んでいくうちに、理解できてくる。 1960年1月から1961の12月までオール読物に連載された清張円熟期の小説です。

文庫OFF

2021/05/23

久しぶりの松本清張。 奈良や京都の寺の描写が美しい。 女性の話し方や所作に品がある。 こういう少し前時代の小説を読むのもいいと感じた。 第二次世界大戦中に外交官として活躍した叔父が、外国で亡くなって数年。 節子は彼が好きだった奈良の寺で、彼にそっくりな筆跡を発見する。 その話...

久しぶりの松本清張。 奈良や京都の寺の描写が美しい。 女性の話し方や所作に品がある。 こういう少し前時代の小説を読むのもいいと感じた。 第二次世界大戦中に外交官として活躍した叔父が、外国で亡くなって数年。 節子は彼が好きだった奈良の寺で、彼にそっくりな筆跡を発見する。 その話に興味を持った新聞記者が外交官の最期を調査するが、当時の仕事仲間はみな口を閉ざす。 そして外交官のかつての近しい仕事仲間が次々と不可解な死を遂げ始める… -------------------------------------------- 全く古さを感じさせない、骨太なミステリー。 何となく事件の輪郭が浮かび始める。 下巻へ。

Posted by ブクログ

2014/03/08

大戦中に現地で亡くなった外交官に絡んだストーリー。設定が古いが、のめり込んでいく。デッサンのモデルを頼んだ画家が変死。突然見知らぬ女性からデッサンを返すと京都に呼び出されるが肩すかしを食う。外務省役人には不穏な動きが。14.3.8

Posted by ブクログ

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