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奇貨居くべし 黄河篇 中公文庫
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奇貨居くべし 黄河篇 中公文庫

宮城谷昌光(著者)

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奇貨居くべし 黄河篇 中公文庫

712

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社/中央公論新社
発売年月日 2002/03/22
JAN 9784122039889

奇貨居くべし 黄河篇

¥712

商品レビュー

4.3

9件のお客様レビュー

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2020/05/13

韓魏趙斉燕楚秦の戦国の7雄のうち、当時はすでに斉が脱落。 強国秦のそれ以上の伸張を、他の6国がいかにして防ぐか、といった状態だったようだ。 キングダムでは各国の力がまだ互角であるかのように描いてあるが、本書での秦の扱いはだいぶ違う。 藺相如の勇気がほめ称えられるのは、秦の強国ぶり...

韓魏趙斉燕楚秦の戦国の7雄のうち、当時はすでに斉が脱落。 強国秦のそれ以上の伸張を、他の6国がいかにして防ぐか、といった状態だったようだ。 キングダムでは各国の力がまだ互角であるかのように描いてあるが、本書での秦の扱いはだいぶ違う。 藺相如の勇気がほめ称えられるのは、秦の強国ぶりと無理難題があってこそなので、本書の扱いの方が正しいのだろう。

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2014/11/03

「蔽(おお)われる」とは見慣れない字だが、遮蔽物(しゃへいぶつ)の訓読みが「遮(さえぎ)る」「蔽(おお)う」であることに思い至ればイメージがつかみやすい。「覆(おお)い隠す」の「覆う」は同訓異字であろう。現状に甘んじて、出る杭(くい)となることを避ける官僚のような姿勢を荀子は嫌っ...

「蔽(おお)われる」とは見慣れない字だが、遮蔽物(しゃへいぶつ)の訓読みが「遮(さえぎ)る」「蔽(おお)う」であることに思い至ればイメージがつかみやすい。「覆(おお)い隠す」の「覆う」は同訓異字であろう。現状に甘んじて、出る杭(くい)となることを避ける官僚のような姿勢を荀子は嫌った。職能が「務(つと)める」のに対して、学問は「努(つと)める」道である。力加減がまったく違う。 http://sessendo.blogspot.jp/2014/11/blog-post_3.html

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2014/06/09

紀元前3世紀中国戦国時代に、秦の始皇帝の父・荘襄王を擁立させた、呂不韋という人物の生涯を描いた作品。荘襄王が趙の国に人質となっていたとき「奇貨居くべし(価値のあるものだ、手に入れるべき)」といって跡継ぎにした。 呂不韋はもとは商人の家の子で学もなく何もないまま家を出るが、旅の途中...

紀元前3世紀中国戦国時代に、秦の始皇帝の父・荘襄王を擁立させた、呂不韋という人物の生涯を描いた作品。荘襄王が趙の国に人質となっていたとき「奇貨居くべし(価値のあるものだ、手に入れるべき)」といって跡継ぎにした。 呂不韋はもとは商人の家の子で学もなく何もないまま家を出るが、旅の途中で和氏の璧という宝を拾ったことから人生が変わる。趙、楚の上の人と知り合いになり、荀子という師にや唐挙という有名な人相見や孟嘗君と出会い、人々を助け、助けられながらやがて王の宰相となる。人とは何か、人を知るとはどういうことか、と常に問いかけながら私欲なく生きてきた生涯が胸を打たれる。

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