商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社/新潮社 |
発売年月日 | 2002/12/01 |
JAN | 9784101137056 |
- 書籍
- 文庫
橋のない川(第4部)
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
橋のない川(第4部)
¥990
在庫なし
商品レビュー
4.4
8件のお客様レビュー
大金持ちが金を手放して貧に寄り添い、共に働くば貧を理解せ得るだろうか。 否、貧乏とは物の不足のみではなく「欠乏の恐怖と憂懼」も含まれる。差別も加えたのがこの部落。 逃げ続けることで追いかけてくるエタ。生まれで決まらぬと受け入れることで、エタは追うのをやめる。逃げきれられるもので...
大金持ちが金を手放して貧に寄り添い、共に働くば貧を理解せ得るだろうか。 否、貧乏とは物の不足のみではなく「欠乏の恐怖と憂懼」も含まれる。差別も加えたのがこの部落。 逃げ続けることで追いかけてくるエタ。生まれで決まらぬと受け入れることで、エタは追うのをやめる。逃げきれられるものではないのだ。 「僕は結局のところ、恋愛とはその人にいのちの尊さをさとらせて、生きぬく力をつかませるものだと思うんです。」
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
高齢の岩造は、エッタに生まれたのはわが身の不運、持って生まれた恥、本人の責任と。若い貞夫は、エタは世の中の責任で、自分たちは被害者だと。エタ論議は松川高等小学校の同窓会でも展開。佐山貞一に対する村上秀昭の演説、大垣久雄に対する畑中孝二の演説。平民の中に秀昭や孝二の話に心を動かされる者たちが少しずつ・・・。畑中誠太郎は大正10年11月20日、満期除隊。年内に結納、婚礼、安井誠太郎に。住井すゑ「橋のない川」、昭39.4刊行。杉本まちえと孝二の間に進展はあるのか?! 水平社創立大会も間近に。
Posted by
呆気なく戦死するもの、ひょんなことから病死してしまうもの、それでも良い人生だったと思われるもの、兵役でシベリアに行きながら生き延びて帰るものなど、過度な誇張も悲劇的な表現もなく、ドキュメンタリーを淡々と見せられているかのような描写が続く。一方で大正の時期の部落解放運動が本格化する...
呆気なく戦死するもの、ひょんなことから病死してしまうもの、それでも良い人生だったと思われるもの、兵役でシベリアに行きながら生き延びて帰るものなど、過度な誇張も悲劇的な表現もなく、ドキュメンタリーを淡々と見せられているかのような描写が続く。一方で大正の時期の部落解放運動が本格化する流れ。この流れに巻き込まれながらも、人間の本質を追求しようとする若者ら。
Posted by