商品詳細
内容紹介 | 内容:青竹. 夕靄の中. みずぐるま. 葦は見ていた. 夜の辛夷. 並木河岸. その木戸を通って. おさん. 偸盗. 饒舌りすぎる |
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販売会社/発売会社 | 新潮社/新潮社 |
発売年月日 | 2003/04/01 |
JAN | 9784101134147 |
- 書籍
- 文庫
おさん
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3.9
15件のお客様レビュー
純粋な心を持ちながら…
純粋な心を持ちながらも、異性を追い求めたおさん。他10作の短編集
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そういう身体、そういうこと、ってどういう体のどういうことだ? と思いつつ読み進めたところ、うーん 記憶も心もどこかへ吹っ飛んで、完全なるあへあへ状態になり、わからない男の名を呼んでしまうとか言う女の「からだの癖」だと。 いやこれ普通に考えれば演技だし、本当とすればある意味脳の欠陥...
そういう身体、そういうこと、ってどういう体のどういうことだ? と思いつつ読み進めたところ、うーん 記憶も心もどこかへ吹っ飛んで、完全なるあへあへ状態になり、わからない男の名を呼んでしまうとか言う女の「からだの癖」だと。 いやこれ普通に考えれば演技だし、本当とすればある意味脳の欠陥だし。 これを小説にしてしまって、世の男たちは「こんな女がどこかにいるのだ」と憧れちゃうわけで、まあねー周五郎もしてやったりのニタニタかもしれんけども。 別にそんな体でなくたって、忘れられず人生を狂わしてしまう異性は存在すると思うのよ。むしろそこに限定する設定にすれば書く場合には簡単かもね、なんて穿ったことも思いました。ほほほ
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山本周五郎の短篇時代小説集『おさん』を読みました。 『寝ぼけ署長』、『五瓣の椿』、『赤ひげ診療譚』に続き、山本周五郎の作品です。 -----story------------- 純真な心を持ちながらも、女の“性”ゆえに男から男へわたらずにはいられないおさん――世にも可愛い女が、...
山本周五郎の短篇時代小説集『おさん』を読みました。 『寝ぼけ署長』、『五瓣の椿』、『赤ひげ診療譚』に続き、山本周五郎の作品です。 -----story------------- 純真な心を持ちながらも、女の“性”ゆえに男から男へわたらずにはいられないおさん――世にも可愛い女が、その可愛さのために不幸にひきずりこまれてゆく宿命の哀しさを描いた『おさん』。 芸妓に溺れ込んでいった男が、親友の助力で見事に立ち直ってゆくまでを描いた『葦は見ていた』。 “不思議小説”の傑作『その木戸を通って』。 ほかに『青竹』『みずぐるま』『夜の辛夷(こぶし)』など全10編を収める。 ----------------------- 1943年(昭和17年)から1963年(昭和37年)に発表された10篇が収録されています… 『その木戸を通って』と『おさん』は、今年2月に読んだ短篇集『山本周五郎名品館Ⅰ おたふく』に収録されていたので再読ですね。 ■青竹 ■夕靄の中 ■みずぐるま ■葦は見ていた ■夜の辛夷 ■並木河岸 ■その木戸を通って ■おさん ■偸盗 ■饒舌り過ぎる ■解説:木村久邇典 愉しめる作品が多かったですが、そんな中でも、 手柄を上申しない一徹な武士の生き方に憧れを感じる『青竹』、 老婆の期待を裏切れず、衝動的に口から出た嘘により救われる展開… 明るい未来を予感させる結尾が巧みで、人間であることの哀しみや喜びが感じられる『夕靄の中』、 武家の養女となった太夫が、健気に明るく成長する展開と彼女の天真爛漫な性格に好感がもてた『みずぐるま』、 どんな夫婦にも幾度か訪れる危機を描きつつ、二人だけの共通の遠い思い出が心を引き留める、清々しくて、明るい未来を予感させる結末の『並木河岸』、 不思議小説… 舞台を江戸にしたSFで幻想部分と現実部分の奇妙な調和が愉しめる『その木戸を通って』、 可愛いおんなであるがゆえの宿命の哀しさを描く『おさん』、 の6篇が印象的でしたね… 連続して愉しんでいる山本周五郎の作品、次は長篇を読んでみるかな。
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