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夏草冬濤(上) 新潮文庫
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夏草冬濤(上) 新潮文庫

井上靖【著】

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夏草冬濤(上) 新潮文庫

935

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社/新潮社
発売年月日 1989/06/09
JAN 9784101063331

夏草冬濤(上)

¥935

商品レビュー

4

17件のお客様レビュー

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2010/09/17

青春が詰まった傑作

格調高い日本語でありながら、平易で読み易い。 しかも、青春時代特有の焦燥感や閉塞感など、心の機微を見事に表している。 私は中学生~高校生の時に初めて読んで、等身大読者としておおいに感動した。 今大人になって読み返してもまた、「こころのふるさと」に郷愁を感じる。 傑作は何度...

格調高い日本語でありながら、平易で読み易い。 しかも、青春時代特有の焦燥感や閉塞感など、心の機微を見事に表している。 私は中学生~高校生の時に初めて読んで、等身大読者としておおいに感動した。 今大人になって読み返してもまた、「こころのふるさと」に郷愁を感じる。 傑作は何度読み返しても、そのたびに感動するものだと気付かされる作品。

ある太。

2026/06/14

この小説は大きな事件を追うというより、人が人の中でどう揺れ、どう傷つき、どう自分を保とうとするのかを描いているのだということだった。 洪作は、飛び込み台から落ちざるを得なかったり、カバンをなくしたり、成績が下がったり、女の子を意識して赤面したりする。ひとつひとつは、子どもの頃な...

この小説は大きな事件を追うというより、人が人の中でどう揺れ、どう傷つき、どう自分を保とうとするのかを描いているのだということだった。 洪作は、飛び込み台から落ちざるを得なかったり、カバンをなくしたり、成績が下がったり、女の子を意識して赤面したりする。ひとつひとつは、子どもの頃なら誰にでもありそうな出来事である。 けれど、その時の本人にとっては大事件である。 周囲の人は一時は心配してくれる。しかし時間が経てば、少しずつ他人事になっていく。本人だけがまだその出来事の中に取り残されている。そういう人間の距離感が、とても自然に描かれている。 叱られることを恐れる。 人の目を気にする。 友人と比べる。 異性に緊張する。 誤解に傷つく。 誰かに認められると、自分まで認められたように嬉しくなる。 これは、大人になってもあまり変わらない。 ただ、年齢を重ねると、少しだけ他人の事情を想像できるようになるのかもしれない。 この読書で、知らない世界に行き、忘れていた自分の過去に戻ることができた。

Posted by ブクログ

2025/10/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

上巻の洪作はまだ子供のように感じる。英語の宿題をやったか?と増田に聞かれるだけで不安になるし、鞄をなくしてびくびくする。三島のいとこたちに会えばどぎまぎする。美しい従姉ではなく、きつく当たりつつも心の優しい従妹のほうに好感を持つのもなんだか身に覚えがあって気恥ずかしい。 若い時代の心情を鮮やかに描く井上靖の技術に読み返すたびに引き込まれる。 上巻のうちに金枝たちとの出会いがあるのもいい。金枝のグループが目立っていたことを暗示する。冒頭の金枝達の行動と会話は、やはり大人びて感じられる。

Posted by ブクログ

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