商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 角川グループパブリッシング/角川グループパブリッシング |
| 発売年月日 | 1996/09/01 |
| JAN | 9784041304341 |
- 書籍
- 文庫
迷路荘の惨劇
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迷路荘の惨劇
¥1,056
在庫なし
商品レビュー
3.8
35件のお客様レビュー
作者晩年の作品である…
作者晩年の作品であるせいか、トリックよりもストーリーの構成に重点が置かれている気がする。謎の男というおなじみの道具や地下迷路など盛りだくさんな内容である。
文庫OFF
金田一耕助シリーズ8冊目。こちらもタイトルは知っているが初見(・・・というか、ここから先は全部コレ)。 明治の権臣・古館種人(たねんど)伯爵が富士の裾野に建てた豪邸・名琅荘(めいろうそう)。明治維新という時代の変動期において建てられたこの豪邸は、粛清や暗殺に対して極度に警戒され...
金田一耕助シリーズ8冊目。こちらもタイトルは知っているが初見(・・・というか、ここから先は全部コレ)。 明治の権臣・古館種人(たねんど)伯爵が富士の裾野に建てた豪邸・名琅荘(めいろうそう)。明治維新という時代の変動期において建てられたこの豪邸は、粛清や暗殺に対して極度に警戒された作りとなっており、いたるところにどんでん返しや抜け穴等が設計されていた。この複雑怪奇な豪邸は別名、"迷路荘"と呼ばれていた。 名琅荘を古館伯爵の子孫である辰人(たつんど)から譲り受けた実業家・篠崎慎吾は、この豪邸をホテルとして経営に乗り出す。慎吾は、ホテル開業を前にこの豪邸を名残惜しんでもらおうと縁のある人々を集めが、名琅荘と特に縁のない金田一耕助も呼び出されることに。そこには、二十年前に起きた凄惨な事件の因縁を匂わせる人影があり―――。 どんでん返しや抜け穴が張り巡らされた豪邸を舞台に起こる連続殺人事件。設定からしてトリックを重視した内容になるものと思われるが、複雑怪奇な"迷路"のような豪邸を探索するという冒険色を楽しむための舞台装置として描いている印象。むしろ登場したトリックを作中で、"それを実演してみせておのれの知恵をほこり、混乱する捜査陣をひそかに嘲笑してやろうという、いわば小ざかしきエリート意識の現れ"と一刀両断しており、「舞台が複雑怪奇であっても、あくまで事件を起こしているのはただの人。真相は存外単純な話」と語りかけられているようにも感じられた(それは考え過ぎか)。 個人的に、他のシリーズ作品と比べるとインパクトが弱く感じられ、「★3」の気持ちだったが、やはり終わり良ければ総て良し、エピローグを読み終えたら自然と「★4」になっていた。読後の余韻が良い作品は名作と言えよう。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
迷路荘の惨劇 犯人の最後は自業自得だと言えるが、あまりにも衝撃的であり、陰鬱な結末である。最後、畳みかけと言うよりは、無理に話を進めたような印象があり、もう少し結末の部分は丁寧に描かれても良かったように思う。登場人物のミスリードについては様々なミステリーで用いられる手法であるが、今回も怪しい人が実は被害者であり、被害者だと思われていた人が実は加害者であると言う、形がとられている。最後犯人の名前さえ使わずに謎解きをされる様子はとても新鮮であったが、筆者までもがまるで犯人を憎んでいるような描写なっており今まで経験したことのないような良印象を受けた。このような書き方は壮絶な事件を起こした。犯人の結末としてとても良い描写のように思えた。近代ミステリーのように、この後実は…といったような何か真相がありそうな気もしたが、事件自体はそのまま終着する。 一方で、第一の殺人については、驚きの結末が最後語られることになり、ただし、幸助のこの判断は、僕は実はあまり好きではなく、以前エルキュールポワロがオリエント急行で下した名ジャッジとは少し趣きが異なり、ある意味で真犯人は罪を償う場面があってもよかったように思う。しかし糸さんはキャラクターが立っているのである意味で、こういった結末にはうってつけの人物である。彼らの金田一への感謝は一入だと思うが、後々どちらかが再登場したらとても面白いと感じた。 物語全体として登場人物は癖のある人達ばかり。また、迷路荘の所以についても、古館一族の人としての嫌らしさ、よく深さが背景にこびりついていて嫌な雰囲気を醸し出しているが、たの作品に比べるとホラーチックな部分もなく少し物足りない。 警察達と金田一が少しづつ打ち解けチームになっていく様子がとても面白い。金田一耕助の最大の長所はコミュニケーション能力であり、今回もこの能力が遺憾無くされている。推理についてはとても理路整然としているが、真相を彼がどこで、どのきっかけできづきはじめているのかがわかればもっとおもしろい。
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