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ミサコの被爆ピアノ 戦争と平和を考える本
1,257円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2007/07/02 |
JAN | 9784062141345 |
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ミサコの被爆ピアノ
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ミサコの被爆ピアノ
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商品レビュー
4
4件のお客様レビュー
矢川光則さんの被爆ピアノの本を読み、この絵本のことを知りました。 絵がとてもいいです。穏やかでふんわりしたタッチに感情移入できます。 ピアノは演奏する人の生活を調律します。 そんな相棒なピアノの活躍を支えているのは、被爆ピアノの演奏会を実施する矢川光則さんの情熱と、ミサコさんの...
矢川光則さんの被爆ピアノの本を読み、この絵本のことを知りました。 絵がとてもいいです。穏やかでふんわりしたタッチに感情移入できます。 ピアノは演奏する人の生活を調律します。 そんな相棒なピアノの活躍を支えているのは、被爆ピアノの演奏会を実施する矢川光則さんの情熱と、ミサコさんの音楽への愛と平和を願う心。 読書は、関連図書との出会いも誘発しますね。 いい出会いに感謝します。
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松谷みよ子作、「ふたりのイーダ」にはじまり長年にわたって戦争を見つめてきた作者の平和への思いがこもっている。 本のタイトルのミサコ(仮名)は17歳で「女子挺身隊」弾薬課に属し、広島市内の兵器廠(へいきしょう)で働いていた。原爆投下の時、自宅は爆心地から1.8キロにあり、ピアノが残っていたのは奇跡。しかし、戦争後、ミサコさんはピアノから遠ざかっていた。 音を無くしたピアノ。2005年、広島に被爆ピアノを無償で修理して、病院や施設に寄付している矢川光則さんの記事を読み、ミサコさんはピアノを直してもらう。今では原爆を生き抜いたピアノとして、呼ばれれば全国どこにでもコンサートに向かいます。 ミサコの被爆ピアノ。ヤマハ製アップライトピアノ。昭和7年製造、象牙鍵盤、良質な木材で手作り。
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実話を基にした絵本で、まあミもフタもない言い方をすればよくある反戦的な内容の本なのだが、わたしがいちばん興味を持ったのは、敗戦後にピアノを弾いたら近所の人に石を投げられた、というくだり。戦争に負けたのにピアノを引くとは何事だ、ということらしい。 そう言いたくなる気持ちはまあわからなくはない。まして原爆で甚大な被害を受けた広島である。石を投げた人も、家や財産や、誰か大切な人を亡くしていたのかもしれない。 だけど、「日本が戦争に負けたのでピアノを弾くのは自粛しましょう」という法律ができたわけでもないだろう。みんながしょんぼりしているのに、楽しそうにしているやつらがいるとどうにも腹が立つのだ。自分だって本当は楽しい気分になれるもんならなりたいのに、そうなれないのだ。 つまり、その人が石を投げたのは、たんにその人がムカついたからに過ぎない。でも、そこに「日本が戦争に負けたのに~」などと、国家全体を理由にすると、その人をして国民の代弁者たらしめ、いたいけな少女たちに石を投げたって構わないと思わせるのだ。わたしはこの得体のしれない「国家」とか「みんな」とかいうやつが、日本を愚かな戦争に導いた大きな要因のひとつではないかと思っている。 2011年の東日本大震災のあと、花見はやめましょう祭りも中止しましょうイベントも自粛しましょう……という流れが日本全体にできた。(まあ私は公園の花見なんか高い入場料取ってやればいいと思っているのだけど) いったい、誰に遠慮したのだろうか。被災地の人が、わたしたちは大変なので浮かれ騒ぐのはやめてください、とでも言ったのだろうか。そうではないだろう。 正体不明の「みんな」は、終戦から70年近くが経とうとしているいまも、わたしたちの中で息をひそめて眠っている。だとすれば、わたしたちがいつ同じ過ちをおかすとしても、なにも不思議なことではないのだ。
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