商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社/新潮社 |
発売年月日 | 2006/11/30 |
JAN | 9784104361038 |
- 書籍
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海に落とした名前
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海に落とした名前
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商品レビュー
3.6
22件のお客様レビュー
タイトルといい内容といい展開といい…どうやって書いているんだろう?見た夢をメモしてそれをつなげたりしてるのかな?登場人物たちの心の動きを表す言葉や、読者を不安にさせたり、時に置いていかれてしまうくらいどこかへ飛んでしまう物語などものすごい個性的なんだけど、意外なところで現実との接...
タイトルといい内容といい展開といい…どうやって書いているんだろう?見た夢をメモしてそれをつなげたりしてるのかな?登場人物たちの心の動きを表す言葉や、読者を不安にさせたり、時に置いていかれてしまうくらいどこかへ飛んでしまう物語などものすごい個性的なんだけど、意外なところで現実との接点みたいなものがあって、あっちとこっちをいったり来たりするような不思議な体験ができました。
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多和田作品は献灯使に次いで二作目。 改行の少ない文体なのに何故かすんなり読み進められるのが不思議(僭越ながら、あの雰囲気が私の見る夢の中に似ているからだと思う)。 ただ、時差と極東欧のサウナは殆ど理解できなかった(それでも最後まで飽きないのが、はたまた不思議)。 土木工事は、...
多和田作品は献灯使に次いで二作目。 改行の少ない文体なのに何故かすんなり読み進められるのが不思議(僭越ながら、あの雰囲気が私の見る夢の中に似ているからだと思う)。 ただ、時差と極東欧のサウナは殆ど理解できなかった(それでも最後まで飽きないのが、はたまた不思議)。 土木工事は、克枝たちは猫なのか(人間なのか)。 あとビルの窓清掃の青年とリンクしても良かったかな。 表題作は、この中では一番引き込まれたが、すぐに「搭乗者リストを見れば瞭然だろ!?」と突っ込んでしまい… 作中でも後半でようやく気付いてくれたが、その後の種明かしはもう少ししてくれても良かった(介護施設、精神病院、何らかの闇の組織なのか…)。
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印象に残った二篇を。 「時差」三ヶ国に離れるゲイの三角関係のお話。ゲイの気持ちに関する話は初めてだったんですが、個性ある三人の心の動きはとても気持ちよかった、みんな優しい。でも肉体の描写は辛かった。 「海に落とした名前」航空機の事故で記憶喪失になった主人公、唯一手元に残ったレシートを手掛かりに自分を取り戻そうとする。が、落としてしまった名前、レシートの中に自分の人生がいかに表現されているかというお話のように感じました。ヘルプに現れる人たちのクセが強すぎて、ちょっと主人公へのフォーカスがずれてしまうのが残念。
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