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観光 ハヤカワepiブック・プラネット
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房/早川書房 |
発売年月日 | 2007/02/28 |
JAN | 9784152087966 |
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観光
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商品レビュー
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タイへ行ってみたいっ! ってな事で、ラッタウット・ラープチャルーンサップ、古屋美登里·訳の『観光 Sightseeing』 ガイジン カフェ・ラブリーで 微兵の日 観光 プリシラ こんなところで死にたくない 闘鶏師 の7つの短編集。 タイを舞台に旅行に来たガイジンしか好きに...
タイへ行ってみたいっ! ってな事で、ラッタウット・ラープチャルーンサップ、古屋美登里·訳の『観光 Sightseeing』 ガイジン カフェ・ラブリーで 微兵の日 観光 プリシラ こんなところで死にたくない 闘鶏師 の7つの短編集。 タイを舞台に旅行に来たガイジンしか好きになれない少年、 兄に夜のダークな街へ連れて行ってと頼む弟、 アメリカから息子の居るタイへ移住した父、 闘鶏師の父が連勝して安定した生活をしていたが、ある男が現れてから生活が激変…… 等々タイへ来たような感覚に成れる様なお話ばかり。 話の内容は昭和30年~50年代の日本と変わりない様な懐かしさを漂わせる感じかな 2019年49冊目
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- ネタバレ
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美しい景色、濃く澱む熱気。快楽を求めて押し寄せては去って行くガイジン、身を寄せ合いひっそりと集まっては追い出される難民。生活に深く根付いた不正貧困と、温かくも儚い家族との繋がり。生きている限り決して消えることのない哀しみの海の中で、泡沫のように弾けては光の在処を指し示す温かな感情をそっと拾いあげていくような。全編通して、辛い現実を生き抜くしなやかな強さに支えられているのを感じる。「よお、世の中よ。おい、このボケ。おれはおまえになんかに流されたかないね。この場にとどまってやるからな」
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まだ二十代だったタイの青年の書いた小説が、どこかの書評でとても評価されていたのを見てから気になっておりやっと手に取りました。 どの作品を読んでも感じられたのは、タイという国の背景というか国柄、そしてガイジンに対する見方。皮肉たっぷりに感じられるけど確かにそうだなと納得してしまう...
まだ二十代だったタイの青年の書いた小説が、どこかの書評でとても評価されていたのを見てから気になっておりやっと手に取りました。 どの作品を読んでも感じられたのは、タイという国の背景というか国柄、そしてガイジンに対する見方。皮肉たっぷりに感じられるけど確かにそうだなと納得してしまう身も蓋もない赤裸々な表現。全編に漂う理不尽さと言うか諦観というか、読んでいて決して楽しい物語ではないけれどだからこそ静かに沁みこんでくるようなもの悲しさをも感じます。確かに日本人の二十代の物書きなら理不尽を描いてもこういう雰囲気の物語にはならないだろうと思いました。 本書のタイトルである「観光」はタイトルからは想像できなかった母と息子の切ない思い合いの話が展開されていました。他のどの作品も良かったのですが自分は「徴兵の日」「闘鶏師」が良かった。 本書の出版からほぼ14年。この著者はまだ書き続けているのでしょうか。あまり手に取ることのないアジアの作家は新鮮でした。
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