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MITSUKI キラキラ、シテイタクテ ポプラの森15
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MITSUKI キラキラ、シテイタクテ ポプラの森15

久保田里花【作】, 賢木潤【絵】

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MITSUKI キラキラ、シテイタクテ ポプラの森15

1,078

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ポプラ社/ポプラ社
発売年月日 2006/12/01
JAN 9784591095270

MITSUKI

¥1,078

商品レビュー

5

2件のお客様レビュー

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2011/10/13

まっすぐな話。いろんな子たちがいろんな思いをかかえながら、きちんと成長している。読書感想文を書くにもgoodな本です。

Posted by ブクログ

2010/04/02

 昨今の「同和」教育はセルフエスティームとか自尊感情とか言って「自分が好きですか?」とか「いいとこ探し」だとか言うけど、そういう形だけのことじゃないんじゃないかな。あんまりいいとこ探せ、といってもなかったらどうするんだろう。そりゃあ何かに秀でている子はいるだろうけど、ほとんどの子...

 昨今の「同和」教育はセルフエスティームとか自尊感情とか言って「自分が好きですか?」とか「いいとこ探し」だとか言うけど、そういう形だけのことじゃないんじゃないかな。あんまりいいとこ探せ、といってもなかったらどうするんだろう。そりゃあ何かに秀でている子はいるだろうけど、ほとんどの子どもは特に秀でているわけではない。ピアノが上手な子だって、芸大に行けばそれ以上のものは腐るほどいる。東京六大学の野球部の部長をしていた人に昔聞いたんだけど、だいたい高校時代はエースで四番みたいなのばかりが入ってきて、みんなピッチャーをやりたがるらしい。それで、その大学の本物のエースの投げている隣で投げさせると、ほとんどが野手に転向してもいいと言い出すんだと。そのくらい地方のエリートなんてたいしたものじゃない。そのたいしたものじゃないような具体的な「いいとこ」で褒めるなんてつづかないよねー。  人間の価値ってなんだろう。今度教科書に載るらしい「世界に一つだけの花」みたいなのが、個人の価値なのかな。でもみんながみんなキラキラ輝けるものなんだろうか。だいたい光の消えた親やセンセイが子どもに輝け!なんて言えるはずがない。  ということでそういう子どもたちを元気にするにはそういう子どもたちが主役の本でも読ませればいいのではないかな。この本は一人の少年のセルフエスティームをめぐるお話。セルフエスティームといえば理屈っぽいが、ま、人間が光り輝くってことがテーマなんだな。  主人公は小学校六年生の男の子。名前は光輝、「みつき」と読む。光り輝く朝に生まれたので、誰よりも光り輝いて生きてほしいという両親の願いを込めてつけられた名前なのだ。ところがこの光輝君、何をしても平均か、平均以下なもんでちょっとつまづいても挽回できない。自分で思うに名前負けしてて、何にもとりえがない。んで、自分に自信がない。自分が中身のない「からっぽ」の存在だと思っている。だから、学校でいじめられても歯向かうこともできない。そういう自分がつくづくいやになった光輝少年の物語だ。  何をやっても平均か平均以下ってつまりはごくふつうってことだ。つまりこれはその辺にいるごくふつうの子どもの話だってことだ。よおーくそのことを頭に置いて読んでほしい。ごくふつうのっていうことは光り輝いているという自信なんか持てない子どもたちだってことだ。  きっかけは光輝君のお父さんが突然仕事を辞めてふるさとの鹿児島に帰って花屋になると言い出したことだ。お父さんもまた自分が光り輝くことに疑問を持ち始めていた人だ。お母さんの眼から見たら立派な会社員のお父さんだ。社会的にもバリバリ働いて輝いているように見えるお父さんなんだが、突然生き方を変えると言い出したんだな。そりゃあ夫婦仲にもひびが入るわな。当面夫婦は東京と鹿児島に別れて暮らすことになり、光輝君はお父さんと一緒に鹿児島に行く。そして、そこから光輝君にはとんでもない運命が待っている、という話した。あとは乞うご期待!  鹿児島の真っ青な空をキャンバスに描かれた少年のさわやかな成長の物語とでもいうか、読み終わるととてもすがすがしい気持になる。子どもたちが読めばきっと元気になるにちがいない。そういうお話だ。光り輝くってことの意味が解き明かされていく。きっとこの本を読む子どもたちを元気にさせてくれるにちがいない。ごくあたりまえに傷ついている子どもたちのために書かれた珠玉の児童文学だ。すべての子どもたちに読んでほしいな。 ★★★★ 著者は鹿児島出身で、一度は上京したけど、鹿児島に戻って児童文学を書き始めた。本書はデビュー作。これからが期待される作家だ。必ず学校の図書室に置きたいね。予算がなければこれもセンセイが自腹を切って自分の教室に置く。そのくらいしなくちゃ。

Posted by ブクログ

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