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草の牛乳 牛乳の未来を拓く人びと
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草の牛乳 牛乳の未来を拓く人びと

野原由香利【著】

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草の牛乳 牛乳の未来を拓く人びと

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 農山漁村文化協会/農山漁村文化協会
発売年月日 2007/02/20
JAN 9784540061523

草の牛乳

¥1,676

商品レビュー

5

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2023/06/07

配合飼料を使っての酪農では、持続が難しいのではないか、というのをこの本を読んで強く感じた。 乳量を増やすために、牧草から配合飼料に変えても、乳量は増えても、飼料を与えるために、酪農家が一日に何度も牛舎を訪れ、休む間もなく働いているという現実。 牛は、牛舎での生活を強いられ、ストレ...

配合飼料を使っての酪農では、持続が難しいのではないか、というのをこの本を読んで強く感じた。 乳量を増やすために、牧草から配合飼料に変えても、乳量は増えても、飼料を与えるために、酪農家が一日に何度も牛舎を訪れ、休む間もなく働いているという現実。 牛は、牛舎での生活を強いられ、ストレスもたまり、そして故障も多く、短命であるという。手間もお金もかけて酪農をやっているのに、それが収入に反映しないどころか、赤字になることも多いとのこと。 1頭の牛から絞れる牛乳は限られていて、それを2倍量に増やすと、風味は1/2になるという話は刺さった。 反対に、放牧によって飼われている牛は、乳量は配合飼料の牛に比べると少ないが、ストレスもなく、身体を動かし、健康で、故障も少なく、長生きするという。また、飼料や設備投資、労働時間もカットされ、多くの収入はなくても、黒字経営に転換して暮らしが楽になっているというのだ。 戦争により世界的に経済状況が不安定になっており、飼料も入手しづらく、さらに価格上昇という不具合も生じている今だからこそ、酪農もSDGs、持続可能な方向に舵を切る時に来ているのではないだろうか。 最終章の『無から有が生まれるとき』は、本当にそのとおり!と同意することばかりだった。私たちにとって食料にならない草を食べて、美味しい牛乳を作ってくれるなんて、本当にありがたい。 著者の『牛乳の未来』という本もそうであったが、今回も読みごたえがあり、自然な酪農を行っている人々の創意工夫を知り、応援したくなった。

Posted by ブクログ

2008/01/15

野原氏の『牛乳の未来』の続編。副題のとおり、放牧酪農を取り入れることで日本の酪農に活路を見出そうとする足寄の若い酪農家や新規就農家のネットワークを中心に取材している。聞き書きドキュメンタリーの文章は、酪農家が書き手に対して話したことをそのまま文字に起こしたもので、質疑応答の形では...

野原氏の『牛乳の未来』の続編。副題のとおり、放牧酪農を取り入れることで日本の酪農に活路を見出そうとする足寄の若い酪農家や新規就農家のネットワークを中心に取材している。聞き書きドキュメンタリーの文章は、酪農家が書き手に対して話したことをそのまま文字に起こしたもので、質疑応答の形ではないため、直接読み手に語っているように読み取れ、酪農家のこれまでの苦労話や酪農の現状・将来観や自然観などいろいろなものがストレートに伝わってくる。牛乳のパッケージには一頭の牛が草を食んでいるイラストをよく見かけるが、酪農の多頭飼育化、高泌乳化(=近代酪農!)の現状を知ると、消費者がいかにイメージで牛乳を飲んでいるのか思い知らされる。近代合理的な酪農は大量生産に適し、薄利多売が可能になることで安価な牛乳が消費者には届くが、牛や環境への負荷は大きい。牛乳消費量が低下し、飼料価格が今後も高騰し続ける状況で、本来人間の食べられない「草」をタンパク質に転換してくれる牛の存在が見直されていることがよくわかる。

Posted by ブクログ

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