商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店/岩波書店 |
発売年月日 | 2007/03/16 |
JAN | 9784006001728 |
- 書籍
- 文庫
カジノ資本主義
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カジノ資本主義
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商品レビュー
2.7
3件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
『財政赤字の神話』で引用されていたために読んでみることにした。経済学者の当事者意識のなさがよくわかる本だった。 わからないなりにがんばって読んだのだが、得られた学びは、経済学は天気予報と大同小異であるというもの。なんらかの観測と計算と経験によって今後の動向を予測するものの、明日の天気はもちろん、天変地異は予測できない。暴落や暴騰を、経済学は天災と考えているようで、その発生を解明したり予測してこその学問ではないかと思うのだが、諦めているというか、そこはサポートしてません的な顔をしている。 国家の指針として受け入れて良いものではないと思える。代わりがないから、政治的に都合がいいから、そんな理由で採用しているのだろうと思う。
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1986年にイギリス人経済学者である著者によって書かれた経済書。投資の増大等によって不安定になった実物経済を「カジノ資本主義」と批判し、貨幣の信認の重要性と市場に大きく影響を与えている国家の政治力の重要性を強調している。内容が専門的であるのと、訳が悪いためなかなか読み進められなか...
1986年にイギリス人経済学者である著者によって書かれた経済書。投資の増大等によって不安定になった実物経済を「カジノ資本主義」と批判し、貨幣の信認の重要性と市場に大きく影響を与えている国家の政治力の重要性を強調している。内容が専門的であるのと、訳が悪いためなかなか読み進められなかった。印象に残った箇所を記す。 「アメリカは、いささか特殊な意味で「弱い国家」であった。これはアメリカ政府は圧力団体に浸潤され、実際の政策に対して各々が拒否権を有する特殊な利害関係者に取り囲まれている。その結果、一般的な国益を強力にあるいは一貫して追及できなかった。この状況は「協力な国家」のように見える革命後の中国やソ連とは対照的である」 「国際機関は各国政府によって作られ、永遠に各国政府に従属しているのである。貨幣・金融を取り扱う国際機関では、アメリカが最大の拒否権を持っている。(各国政府は)国連が戦争を行う決定をする権限を禁じ、国連が税金を徴収し財政的に加盟国から独立するのも認めないであろう」 「アメリカだけが、USドルを無限に供給できるのであり、そして市場もできると認識しているのである。(アメリカだけが基軸通貨をコントロールできる)」
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140621 中央図書館 最近でこそ、よく目にする言説であるが、これをバブル期に的確に声を上げていたことが、すごいということであろう。
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