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ヒトと機械のあいだ ヒト化する機械と機械化するヒト シリーズ ヒトの科学2
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店/岩波書店 |
発売年月日 | 2007/04/26 |
JAN | 9784000069526 |
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ヒトと機械のあいだ
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ヒトと機械のあいだ
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「認知=脳」という考え方を超えた、身体そのものの特性(環境との接続)を活かす研究が紹介されている2007年の著作。 機械は、単独で存在する冷徹なイメージから、ヒトと共に進化を歩む道に徐々に近づいてきている。 一方で、急速な情報インフラの整備によって、身体の消滅(実際に行って、...
「認知=脳」という考え方を超えた、身体そのものの特性(環境との接続)を活かす研究が紹介されている2007年の著作。 機械は、単独で存在する冷徹なイメージから、ヒトと共に進化を歩む道に徐々に近づいてきている。 一方で、急速な情報インフラの整備によって、身体の消滅(実際に行って、見聞きしていないような情報でも信じることがあたりまえとなるように)であったり、巨大なデータを解析できるようになって、身体に関わる全ての行為が、(生身の身体さえも)データとして扱われてしまうようになった。 その中で、システマティックな方法とは異なる、身体に根ざしたラディカルな方法論で情報社会を捉える研究が盛んになってきている。
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◆めざましい技術発達によって、ヒトと機械の関係が問われる時代になってきました。現在の機械は、大きく二つに分けて語ることができそうです。一つは、二足歩行や立体物の認識といった、(生物としての)ヒトが何気なく行っていることを再現する機械。もう一つは、ヒトに困難なことを代替したり(クレ...
◆めざましい技術発達によって、ヒトと機械の関係が問われる時代になってきました。現在の機械は、大きく二つに分けて語ることができそうです。一つは、二足歩行や立体物の認識といった、(生物としての)ヒトが何気なく行っていることを再現する機械。もう一つは、ヒトに困難なことを代替したり(クレーンなど)、五感を拡張する機械(スマートフォンなど)。つまり、ロボットとそれ以外。 ◆そのなかでも、最近になって登場した五感を拡張する機械(技術)には、現代社会の在り方を大きく変える力があります。スマートフォンや、これから現われるであろうウェアラブル・コンピュータ(洋服のように、ほとんどそれを意識せずに着用できるコンピュータ)は、現実と仮想世界をいっそう近づけるかもしれません。◆技術と社会という問題は、福祉工学ともかかわります。補聴器なども五感の補完、拡張をおこなう機械ではありますが、補完、拡張によって「常人以上の能力」を手にすることが可能になるからです。 ◆ヒトと機械のあいだでは、機械のヒト化によって「人間とはなにか」という問いが生まれ、ヒトの機械化によって、ヒトからなる「社会の在り方」と機械を結びつけて考えなくてはならない時代になりました。この本を読んで、あらためてそのことを感じることができました(ただ、それをどう考えるかという点については、ヒントがちらほら見られるという程度)。
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現代におけるヒトと機械の距離を観察することによって、ヒトの本質を探る科学書籍。良書。 本書は、まずヒトと機械との現在の立ち位置を整理した上で、ヒトの能力を代替する機械をテーマにした「ヒト化する機械」と、ヒトの能力を拡張する機械をテーマにした「機械化するヒト」を紹介している。...
現代におけるヒトと機械の距離を観察することによって、ヒトの本質を探る科学書籍。良書。 本書は、まずヒトと機械との現在の立ち位置を整理した上で、ヒトの能力を代替する機械をテーマにした「ヒト化する機械」と、ヒトの能力を拡張する機械をテーマにした「機械化するヒト」を紹介している。内容は工学よりなのだけれど、トピックを分かりやすく説明してくれるので生物屋の自分でもついていきやすかった。「ヒト化する機械」では主にヒューマノイドや人工知能に焦点を当てており、「機械化するヒト」ではウェアラブル・コンピュータやBMIを扱っている。 ありきたりな感想だけれど、この本を読んで改めて「ヒトの機械化」を感じるようになった。街中を歩いていても、バス停で待っている人はケータイやスマホをいじっているし、歩きながら通話している人も多い(自転車に乗りながら、なんて人もいるし)。そうでなくとも、大抵の人はメールをしょっちゅう読むし、ネットでニュースを読んだり、動画を観たりする。もう精神的には機械とほぼ同化していると言っていいかもしれない。でも”今はまだ”意識的に電源を切ったりすれば、機械との遮断が可能ではある。 それがあと十年もすれば変わるかもしれない。メガネ型コンピュータの登場によって。自分にもまだ実感は無いが、多分そうなるという確信がある。それは機械が身体的に同化するから。メガネをかけている人が普段メガネを気にしないのと同じ。常に目の前でコンピュータが起動しているのが普通の時代になる、かもしれない。 これはミトコンドリアに似ているように思う。ヒトの中に機械が共生していく過程を、今自分たちは目の当たりにしているのだろう。こうなってくると人間性までも機械に託してしまうのではないかとさえ思ってしまうのだけど、そんなことは自分には分からない。ただ、遠い未来に第二の人類が自分たちを発掘した時に、ヒトというのがどういう生態をしていたのかを知ることが、より難しくなってきているのは確かである。
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