「石油の呪縛」と人類 集英社新書

ソニアシャー【著】, 岡崎玲子【訳】

• 販売会社／発売会社: 集英社/集英社
• 発売年月日: 2007/01/22
• JAN: 9784087203752

商品レビュー

2022/12/01

石油を巡る利権、紛争。例えば、ナイジェリア兵によるオゴニ人の襲撃、個人資産化と貧困格差の誕生や、血塗られたコロンビアの話など。それだけではなく、採掘や貯留などの技術面。環境事情など、この本の守備範囲は広い。

環境に関し、タンカーは安定のために海水を底荷に。再び石油を積み込む際、油で汚染された海水を捨てる。10億バレル当たり千バレル。未だにそうかと、出光佐三のタンク底の集積、清掃作業なんかもイメージしながら。

やや散漫な感もあるが、他にもオランダ病、石油等の資源輸出依存が結果的に自国通貨高騰を招き、国内製造業を衰退させる現象など、勉強になった。

2012/07/16

著者はソニア・シャー。フリーのジャーナリスト。知らん。

中身は、石油の歴史。ほんと。

石油はどうやって誕生するのか。
石油はどうやって発見されたのか。
油田はどうやって掘りあてるのか。
油田はどうやって掘るのか、どうやって運ぶのか、それにはどんな危険があるのか。
石油をめぐる国策、学者と研究者、企業の動き。

感想。
大変ですねー。
こんだけの犠牲があってもペイする石油。

なんか、くやしぃーです！

早く代替燃料が生まれ、実用化されることを切に願います。

それだけ。

2010/05/08

［　内容　］
人間の生活は、石油なしでは成り立たない。
私たちは無数の石油製品に囲まれ、移動や輸送、発電など、あらゆるものを石油に頼っている。
しかし、過去も現在も、石油は単に恩恵をもたらすだけではなかった。
経済的搾取や、資源をめぐる政略と戦争は今も繰り広げられ、地球規模での環境負荷も限界にきている。
しかも、石油資源は無限ではない。
その枯渇の可能性が叫ばれている今こそ、石油についてもっと知るべきではないだろうか。
数十億年を遡る石油の誕生から現代まで、新エネルギーの可能性なども含め、豊富な取材をもとに、あらゆる角度から解説する。

［　目次　］
石油の誕生
石炭の凋落
テチス海からの追放
寒さの中へ
ロックフェラーの亡霊
的中率を高める
余波
原油の呪い
炭素の危険性
空タンクで走行中
新旧の挑戦者
瀕死の苦悩

［　ＰＯＰ　］

［　おすすめ度　］

☆☆☆☆☆☆☆　おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆　文章
☆☆☆☆☆☆☆　ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆　メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆　冒険性
☆☆☆☆☆☆☆　読後の個人的な満足度
共感度（空振り三振・一部・参った！）
読書の速度（時間がかかった・普通・一気に読んだ）

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