商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ポプラ社/ポプラ社 |
発売年月日 | 2007/03/01 |
JAN | 9784591097151 |
- 書籍
- 児童書
はるにあえたよ
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はるにあえたよ
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商品レビュー
4.5
15件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
双子の子熊、マークとマータが、まだ見たことない「はる」をさがしにいくお話。 まだ寒い外の世界で二人が出会うものが、とにかく新鮮に描かれて良い。 そしてやがて出会う「はる」が、なんて素敵で鮮やかなんだろう!って感動した。 はたさんのイラスト大好き。とくにこの方の「くま」は可愛い。 そして今回は「はる」の優しい色使いが素晴らしかった。 読み聞かせに使うにはちょっと長いかなぁ?10分くらい。 いつかやってみたいけど。
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くまさんの絵に魅かれて、ついつい買ってしまいました(o^^o)目で見て読んで、ぽかぼかです(o^^o)
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はたして、初めての長い冬眠から目覚めて、まだ一度も外に出たことがない、クマが初めて春を感じたときの気持ちとは、如何なるものなのか? もう、私は決してそれを実感することが出来ないわけだが、本書はそれを、「原京子」さんの素敵な物語の構成と(『はる』の文字と見返しの桃色も効果的)、「...
はたして、初めての長い冬眠から目覚めて、まだ一度も外に出たことがない、クマが初めて春を感じたときの気持ちとは、如何なるものなのか? もう、私は決してそれを実感することが出来ないわけだが、本書はそれを、「原京子」さんの素敵な物語の構成と(『はる』の文字と見返しの桃色も効果的)、「はたこうしろう」さんの素朴ながら、これだけ強く目に焼き付けられた、素晴らしい春の絵柄で教えてくれました。 双子の子グマ「マーク」と「マータ」は、両親から、春の素晴らしさを、言葉と絵で教えてもらうと、早く春が見たくてたまらなくなりました。 「もう、はる きてるかな? おかあさん」 「そうね、すぐ ちかくまで きてるかもしれないわね」 「はる、さがしに いってきても いい? おとうさん」 「そうだなあ。──でも まだ、くうきはつめたいよ。あたたかくして いくんだぞ」 そして、ふたりは元気に外に駆けだしていきますが(デザイン違いのマフラー可愛い)、そこはまだ雪が残る、花も咲いていない白と黒の世界。それでも、さっそく春を探そうとするが・・ 「はるーっ、どこに いるの?」 「ぼくたち さがしに きたんだよ、はるーっ」 うーん、呼んで「はぁーい」って応じるわけでもないんだけど、まだ春のことをよく分かってないから、仕方ないね。 「……うるさいなあ、だれだい? おおごえ だしているのは」 ・・と思ったら、すぐ下から声がして、だれかが地面から顔を出している。 「ねえ、きみ、はる?」 「……えっ? ぼくはかえるだよ」 若干、戸惑い気味に返されて、怒られた感じだが、それでもめげずに、もう少し探してみようとする、子グマたち。その後は、木に登って葉っぱを探してみたり、地面を掘り返したりしてみたが、その内、違うことにハマりだして・・ 「おーい、マーク、なんか みつかった?」 「ううん、なんにも。ねえねえ、マータ もっと もーっと ゆすってみてよ」 「いいよ」 「わーい、わーい。マータものぼっておいでよ、おもしろいよ」 「うん!」 「はるは どこかな?」 ゆっさ、ゆっさ。 「はるは どこかな?」 ゆっさ、ゆっさ。 「なに、なに? じしん?」 「ねえ、じしん?」 取りあえず、二人の仲の良さが微笑ましくて、いいなと思っていたら・・あら、またまた、誰かを起こしてしまったみたい。 「あっ、ねえねえ きみたち、はる?」 「えっ……? あたしたち、ハルって なまえじゃ ないわ」 結局、まだ春は来てないようで、小高い丘で休みながら、がっかりする子グマたち。まあ、今日はこれくらいにして、また明日探してみようよと思っていたら・・あっ、あれは!! ふたりは かおを みあわせて いいました。 「は・る・だ!」 マークと マータは ころがるように、おかを かけおりました。 ここから先は、是非、実際に見て欲しいのですが、こんなに素敵な『春』という表現の仕方があることの嬉しさったらないし、また、それに合わせて、周りの風景も一斉に色付き出す、世界の鮮やかな変わりようには、おそらく子グマたちのイメージもあるのだろうが、強ち、それくらいの力があっても、決しておかしくはないと思わせる、子グマたちにとって魔法のような、その春の存在感は、私たちにとってもきっと誇りと思えるような、目には見えない部分から感じさせる、あたたかくやさしい雰囲気と、春がとても似たものであることを教えてくれて、子グマたちにとって、まさしく二度と忘れられない、素敵な出会いだったのです。
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