商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 小学館/小学館 |
発売年月日 | 2006/12/16 |
JAN | 9784093797450 |
- 書籍
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海峡のアリア
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海峡のアリア
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商品レビュー
4.2
5件のお客様レビュー
2007年発行。 翌年に発行された「禁じられた歌」を先に読んだ。そこでは、日本で、韓国で、北朝鮮で政治に翻弄されて禁じられた歌について書かれていた。 2冊の内容は似通っている。しかし、同書は在日(総連系)の両親のもとで生まれ、北朝鮮に「帰国」した4人の兄が政治犯収容所に連行さ...
2007年発行。 翌年に発行された「禁じられた歌」を先に読んだ。そこでは、日本で、韓国で、北朝鮮で政治に翻弄されて禁じられた歌について書かれていた。 2冊の内容は似通っている。しかし、同書は在日(総連系)の両親のもとで生まれ、北朝鮮に「帰国」した4人の兄が政治犯収容所に連行されて1人が死亡し(後にもう一人、収容所生活の後遺症で亡くなっている)、北朝鮮に疑問を持って韓国国籍を取るという複雑な生涯について比較的詳しく書かれている。 朝鮮半島(韓国・北朝鮮)と日本を共に「祖国」と考える著者の苦悩を通じて、「禁じられた歌」政治に翻弄される歌、そして朝鮮半島の作曲家、作詞家、音楽に関わる人々の苦悩をより生々しく感じることができる。
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在日コリアンのソプラノ歌手・田月仙さんの半生記。在日コリアンの年代史を読むと必ずといっていいほど、身内や知人が楽園を目指してだったり祖国建設に一役買おうと北朝鮮に「帰還」したものの、前宣伝とはまったく異なる状況を知らされ苦しんだことが書かれており、この本でも月仙さんの兄弟のことが...
在日コリアンのソプラノ歌手・田月仙さんの半生記。在日コリアンの年代史を読むと必ずといっていいほど、身内や知人が楽園を目指してだったり祖国建設に一役買おうと北朝鮮に「帰還」したものの、前宣伝とはまったく異なる状況を知らされ苦しんだことが書かれており、この本でも月仙さんの兄弟のことが書かれていた。ほんと、在日コリアンの人たちって過酷ななかを生きている。 北朝鮮で歌ったり、韓国で歌ったりしてきた月仙さんだけど、北朝鮮で歌ったときのことより、ソウルの芸術の殿堂で「夜明けのうた」を歌えるかどうかという顛末のほうがドキドキした。日本文化解放前夜の最後の攻防ともいうべき緊張感のなか、我を通すのではなく「アー」で「夜明けのうた」を歌うという粋な判断。
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無性に彼女の歌を聴いてみたたい。ハングルが分からなくとも、オペラに馴染んだことがなくとも、聴いてみたい。きっと彼女の心は伝わってくる。伝えてもらいたい。ただ素直にそう思う。自分の境遇をはっしと受けとめ、在日コリアンであればこそ培われた感性と音楽家としての天分を発揮し、日韓、そして...
無性に彼女の歌を聴いてみたたい。ハングルが分からなくとも、オペラに馴染んだことがなくとも、聴いてみたい。きっと彼女の心は伝わってくる。伝えてもらいたい。ただ素直にそう思う。自分の境遇をはっしと受けとめ、在日コリアンであればこそ培われた感性と音楽家としての天分を発揮し、日韓、そして南北の融和を願う姿はあまりに美しい。
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