1,800円以上の注文で送料無料

おきなわ女性学事始
  • 新品
  • 書籍
  • 書籍
  • 1206-03-13

おきなわ女性学事始

勝方=稲福恵子(著者)

追加する に追加する

おきなわ女性学事始

3,080

獲得ポイント28P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新宿書房/新宿書房
発売年月日 2006/12/30
JAN 9784880083605

おきなわ女性学事始

¥3,080

商品レビュー

5

1件のお客様レビュー

レビューを投稿

2025/06/29

 ポストコロニアル・フェミニズムによって伊波普猷による沖縄女性史研究を批判的に引き継ぎながら、沈黙を聞き取るための枠組みとして「おきなわ女性学」の仮設を試みる意欲的な著作。  とはいえ「おきなわ女性」というカテゴリーを設置することには、アイデンティティの均質化と本質主義に陥る危険...

 ポストコロニアル・フェミニズムによって伊波普猷による沖縄女性史研究を批判的に引き継ぎながら、沈黙を聞き取るための枠組みとして「おきなわ女性学」の仮設を試みる意欲的な著作。  とはいえ「おきなわ女性」というカテゴリーを設置することには、アイデンティティの均質化と本質主義に陥る危険もともなうが、著者は、スピヴァクの戦略的本質主義論を手掛かりにして、アイデンティティの政治という暴力に抵抗するためにこそ、単一の「沖縄女性」というアイデンティティではなく、場から場への移動により生じる差異としての、複数小文字の沖縄女性のアイデンティティを提示するのだという。  こうした戦略が求められるのは、女性たちの沈黙を聞き取り言語化するためだ。とりわけ「少女」は、つねに純粋なものに対する暴力、犠牲の象徴とされながらも、自らは語る言葉を奪われた存在とされてきた。その構造は、フェミニストの言説や基地反対運動の中においてすら再生産されてしまう。  「おきなわ女性」とは、自己の一部を消して近代的主体になれという圧力に抗して、沈黙を聴きとるための足場、しかもつねに仮でしかない足場だが、そこはまた、沈黙を聴き、語る行為、そしてその語りをわかちあう者との、あらたな関係性の可能性をはらむ場でもあるのだ。  何度でもくりかえし読みたい、はっとさせる言葉が含まれている。

Posted by ブクログ