- 新品
- 書籍
- 文庫
洪恩翊中将の処刑(下) ちくま文庫
968円
獲得ポイント8P
在庫なし
発送時期 1~5日以内に発送
商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2006/10/10 |
JAN | 9784480422705 |
- 書籍
- 文庫
洪恩翊中将の処刑(下)
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
洪恩翊中将の処刑(下)
¥968
在庫なし
商品レビュー
4
2件のお客様レビュー
これ上巻読んでから結構、時間経過してるのと 途中のアメリカ軍捕虜の日記抜粋が長いから だれちゃうけど結構、名著だと思う。 当然、韓国併合時に日本人になった陸軍中将 「洪恩翊」の戦犯法廷を通じて、色々なその当時の 状況やそれぞれの立場等が理解できるけど 社会人的には ...
これ上巻読んでから結構、時間経過してるのと 途中のアメリカ軍捕虜の日記抜粋が長いから だれちゃうけど結構、名著だと思う。 当然、韓国併合時に日本人になった陸軍中将 「洪恩翊」の戦犯法廷を通じて、色々なその当時の 状況やそれぞれの立場等が理解できるけど 社会人的には ■アメリカと日本の組織の相違からくる 物事への認識や見方、そこからくる文化・民族の 違い がすごく理解できる。人類学・民族学ですな!
Posted by
韓国人の帝国陸軍中将、洪思翊。その運命の悲劇を描いた作品の下巻である。上巻に引き続き、戦犯法廷における関係者の証言、弁護側、検察側の応酬が丹念に追われていく。弁護側による無罪申し立てと法廷による却下、検察側による死刑求刑と死刑判決。 どうみても検察側の立論では有罪にできそうにはな...
韓国人の帝国陸軍中将、洪思翊。その運命の悲劇を描いた作品の下巻である。上巻に引き続き、戦犯法廷における関係者の証言、弁護側、検察側の応酬が丹念に追われていく。弁護側による無罪申し立てと法廷による却下、検察側による死刑求刑と死刑判決。 どうみても検察側の立論では有罪にできそうにはないのに(実態から遊離した「論理を積み重ねた虚構のピラミッド」のようだと著者は言う)、それが結果的に絞首刑へと収束していってしまう主因が、現在でもよく言われる「日本的あいまいさ」にあるとなれば、 読むほうのもどかしさ、歯痒さも……。 それでも公判中、洪中将は一切の証言も弁明もしなかった。処刑前、洪中将はひとり側に付き添った日本軍捕虜の牧師がかえって緊張するのを、「何も心配するな。私は悪いことはしなかった。死んだら真直ぐ神様のところへ行くよ。僕には自信がある。だから何も心配するな」「君は若いのだから、身体を大事にしなさいよ。そして元気で郷里に帰りなさい」そうやって逆に励ましたという――。享年57。 あまりに異色で数奇な帝国陸軍中将の人生という以外に、戦犯裁判の実相、日米韓の価値観、組織論、歴史認識など、実に多岐に渡る側面から読める、文字通りの「労作」である。
Posted by