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阿部和重【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 朝日新聞社/朝日新聞社
発売年月日 2006/11/30
JAN 9784022502445

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商品レビュー

3.3

18件のお客様レビュー

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2009/11/24

意外な展開

純粋無垢という言葉が、これほど似合う少女もいない。吟遊詩人に憧れる、唄うことが大好きなシオリ。なのに何故、苛酷な運命は彼女を襲うのか?重ねられた物語、意外な展開、皮肉と美しさの絶妙なバランス。見事です!

abtm

2022/08/17

 売り文句としてはアベ版"マッチ売りの少女"とのことだが、プロットがどうこうというよりもむしろ重要なのは、マッチ売りの少女を引いて"寓話である"ということではないか。寓話の定義はわからないけれど、箱入りの構造にして無理やり寓話化されたこのオ...

 売り文句としてはアベ版"マッチ売りの少女"とのことだが、プロットがどうこうというよりもむしろ重要なのは、マッチ売りの少女を引いて"寓話である"ということではないか。寓話の定義はわからないけれど、箱入りの構造にして無理やり寓話化されたこのオハナシが、つまり寓話の語られ方の形態としての"語り継がれてゆく(べき)こと"を主題としているのはおそらく煉獄みたいな捉え方であると思う。贖罪。

Posted by ブクログ

2015/01/29

不可思議な作品。 ”純文学(じゅんぶんがく)は、大衆小説に対して「娯楽性」よりも「芸術性」に重きを置いている小説を総称する”モノらしいので、芸術に意味を見出そうというのがそもそも間違いなのか? 面白いか否かで言えば、面白かった。 というか嫌いな作品ではないが、 うまく言葉にできな...

不可思議な作品。 ”純文学(じゅんぶんがく)は、大衆小説に対して「娯楽性」よりも「芸術性」に重きを置いている小説を総称する”モノらしいので、芸術に意味を見出そうというのがそもそも間違いなのか? 面白いか否かで言えば、面白かった。 というか嫌いな作品ではないが、 うまく言葉にできない物悲しい霧のような何かが胸に残る。 キャプテンサンダーボルトで出会わなければ、きっと手に取ることはなかっただろうな。 最初のプロローグで惹きつけられた、 その後突然、思いもしない別次元へ連れて行かれた感じ。 ただ、置いてきぼりをくらわすような乱暴さはないので、不快さは無い。 右も左もわからぬ所ではあるが、手を引いてゆっくり進むように手探りで読み進んでいった。 ”初めて見る景色”は新鮮でそれなりに面白くもあったけれど、最後の最後(作品の中で語られる物語の)で結局これはなんだったんだろうと少し途方に暮れる。ホント、何だったんだ、あれは。 本の冒頭とラストの雰囲気が好きだ。 作品全体としての是非はわからないが、 あの雰囲気は、好き。

Posted by ブクログ

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