商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社/新潮社 |
発売年月日 | 2007/05/30 |
JAN | 9784105055516 |
- 書籍
- 書籍
私たちの幸せな時間
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
私たちの幸せな時間
¥2,090
在庫なし
商品レビュー
3.9
18件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
1997年12月30日に、 韓国の拘置所で合計23人の死刑が執行された このニュースをきっかけに、 死刑制度について考えさせられたのが この本の執筆動機だった、と著者が語っている。 死刑囚と面会を繰り返すうちに 自分の中の怒りや殺意を表出できるようになる主人公 貧しく教育も受けておらず身寄りもない死刑囚と 裕福で大学教授で立派な家柄の主人公が 同じような理不尽な痛みを抱えている (子どもをレイプした)人間のクズを私が殺せば それは殺人になる。 でも、殺人をした私を殺人犯として処刑すれば それは正義ということになる。 人間が人間を殺すことに変わりないのに、 一方は殺人になり、もう一方は刑の執行と呼ばれる。 一方は殺人犯としてその罪で死に、 もう一方はその手柄で昇進する・・・ それが果たして正義なの? (P. 198) この小説の死刑囚は、実は殺人犯ではなく、 あまりに人生に絶望していて、 濡れ衣でも死ぬことを選んでいた、と分かる。 死刑は、取り返しがつかない。 それはとても重い事実だ
Posted by
修道女の叔母さんに連れられて行ったのは、ある死刑囚が収監されているソウルにある拘置所。 幼児期より劣悪な家庭環境の中で育ち、三人を殺害したとされるその死刑囚。 思春期の時の事件により、心に傷を抱えていて、母親ともうまくいかず、自殺もなんどか試みた元国民的歌手のユジュン。 最初はい...
修道女の叔母さんに連れられて行ったのは、ある死刑囚が収監されているソウルにある拘置所。 幼児期より劣悪な家庭環境の中で育ち、三人を殺害したとされるその死刑囚。 思春期の時の事件により、心に傷を抱えていて、母親ともうまくいかず、自殺もなんどか試みた元国民的歌手のユジュン。 最初はいやいや拘置所に通っていたが、面会を重ねるうちに、お互いのことを知り、だんだん理解を深め、心を通わせるようになる。 そして二人とも初めて真剣に生きたい、願う。 これはやはり恋愛小説なのだなぁ。
Posted by
蓮池 薫さん翻訳でなければ、たぶん読もうと思わなかったであろう本 法学部なのに訳がお上手だわー 内容はとっても悲しい、辛い 韓国の知られざる現実の数々も重い でも主人公が今まで見ていなかった事実、景色、人、すべてのものに徐々に色がつき、自分の変化にとまどいながらも心を取り戻し...
蓮池 薫さん翻訳でなければ、たぶん読もうと思わなかったであろう本 法学部なのに訳がお上手だわー 内容はとっても悲しい、辛い 韓国の知られざる現実の数々も重い でも主人公が今まで見ていなかった事実、景色、人、すべてのものに徐々に色がつき、自分の変化にとまどいながらも心を取り戻していく・・・辛いだけじゃなくて、救われます キリスト教の話ですが、ノンクリスチャンでも読めると思います
Posted by