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歯医者が怖い。 歯の痛みは心の痛み? 平凡社新書
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 平凡社/平凡社 |
| 発売年月日 | 2006/11/10 |
| JAN | 9784582853513 |
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歯医者が怖い。
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歯科治療をきっかけに発症する口腔心身症の当事者による臨場感たっぷりな体験記。たかだか歯の不具合から、どんどん人生が上手く行かなくなってゆく過程が神経症患者の認知世界としてリアルだった。歯医者難民と言われる人々の何割かがこの病気なのではなかろうか。歯が治らない、歯が痛い、噛み合わせ...
歯科治療をきっかけに発症する口腔心身症の当事者による臨場感たっぷりな体験記。たかだか歯の不具合から、どんどん人生が上手く行かなくなってゆく過程が神経症患者の認知世界としてリアルだった。歯医者難民と言われる人々の何割かがこの病気なのではなかろうか。歯が治らない、歯が痛い、噛み合わせが悪いと悩んでいたら実はメンタルの方が病んでいたというオチ。 歯は脳に近くて独特な痛み方をするし生命維持においてクリティカルな箇所でもあるから、メンタルが弱っている時に治療を受けると、時としてこの口腔心身症になってしまうのだという。医科歯科大にはこうした歯科治療にまつわるメンタルヘルスケアを専門とした頭頸部心療科なる部門があるのも初めて知った。 著者が、人並みはずれた行動力でもって歯医者と精神科をわたり歩き、家族や友達を巻きこみながら七転八倒する姿はどこかユーモラスでもある。また本業である古典からの引用なども興味深く、1人の人間の成長物語としても面白い本だった。脳出血で倒れた母親の姿から、言葉以上の学びを得て納得してゆく部分などは文学の趣もあり、完璧さにこだわるのをあきらめること、良い意味でコントロールをやめ、あるがままの自分を受け入れる精神状態が回復の最終過程に現れるあたりユングを彷彿とさせた。回復したからそうなるのか、そうなったから回復するのか。心身の関係は不思議だなと思う。 それにしても、噛み合わせブームの牽引者が逮捕されていたのは笑い事ではないが少し笑った。一時期大ブームだったのを覚えている。やはり無闇に恐怖心をあおるような言説は9割方インチキだと確信を深くした。 あと、ついつい歯痛のことばかり書いてしまう『葛原勾当日記』からの引用箇所などは、歯に悩む人全員に読んでほしいと思った。歴史に名を残す人も歯には悩んでいたと知れば、歯痛は軽減しないにしても孤独感は柔らぐのではないか。
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僕も歯医者に行くのが怖い。あのガリガリと削るドリルが怖いのだ。しかし、精神的に歯医者が恐ろしいと思っている人がいるとは!教訓は、会っていないと思ったら医者を変えることと言うことだ。
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著者はある時、歯科治療をきっかけに、四六時中歯に違和感があるのに歯医者が怖い、という状態になる。あげく眠れず食べられず大病院の精神科へかかるものの病状は悪化の一途をたどり、家族から痛みへの理解も得られず、焦燥感と絶望感で起き上がれなくなる。 そんな著者が最後にたどりついたのが...
著者はある時、歯科治療をきっかけに、四六時中歯に違和感があるのに歯医者が怖い、という状態になる。あげく眠れず食べられず大病院の精神科へかかるものの病状は悪化の一途をたどり、家族から痛みへの理解も得られず、焦燥感と絶望感で起き上がれなくなる。 そんな著者が最後にたどりついたのが、「総合口腔診療科」だ。そこで初めて、著者は自分の病気が「口腔心身症」であり、精神的にストレスを溜めている時に歯の治療をすると、その刺激(ストレス)から心身の状態が悪化することがあると知る。 納得のいく医者に出会えるかどうかは、ほとんど「運」としか言いようがないと本書で著者は言う。本書を読んでも運気は上がらないかも知れないが、どんな医者がダメかはハッキリわかる。
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