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嘘だらけのヨーロッパ製世界史
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新書館/新書館 |
発売年月日 | 2007/03/05 |
JAN | 9784403231063 |
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嘘だらけのヨーロッパ製世界史
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商品レビュー
4
4件のお客様レビュー
一神教vs.多神教の方を先に読んで良かった。バナールの考え方を、それを批判する人たちの論考とともに紹介する部分は少し冗長な感じもするが、これまでに読んだ岸田秀の本の中で最も強い意思を感じた。長く丁寧に付けてくれた注釈に著者の考え方の真髄かしっかりと表れている。知的好奇心ではなく、...
一神教vs.多神教の方を先に読んで良かった。バナールの考え方を、それを批判する人たちの論考とともに紹介する部分は少し冗長な感じもするが、これまでに読んだ岸田秀の本の中で最も強い意思を感じた。長く丁寧に付けてくれた注釈に著者の考え方の真髄かしっかりと表れている。知的好奇心ではなく、考え方のトレーニングをやっている感覚。
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『ものぐさ精神分析』を読んだのは随分昔のことになります。ふと書店で見かけたので、あらためて読んでみました。まだまだ現役なんですね。 内容はタイトルには少しそぐわないのでは?と思われますが、『黒いアテネ』というギリシア文明はエジプトの黒人文明をルーツとしているという本をめぐって...
『ものぐさ精神分析』を読んだのは随分昔のことになります。ふと書店で見かけたので、あらためて読んでみました。まだまだ現役なんですね。 内容はタイトルには少しそぐわないのでは?と思われますが、『黒いアテネ』というギリシア文明はエジプトの黒人文明をルーツとしているという本をめぐって行なわれた論争の解説になります。ちょっと誰が正しいことを言っているのか判断しかねますが、これがそれなりの論争になること自体が問題の存在を示しているようには思います。 攻撃性や優越感の確認という行動が、劣等感の裏返しというような論拠は昔から変わらないですね。この史的唯幻論は、少し無理があるのでは、と思うところもありますが、それがこの人のいいところなのかもしれませんが。 白人アルピノ起源説は、少しあやうすぎ。物足りなさもあって星3つ。
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世界史とかいってながら基本地中海世界の古代史しか扱ってないのと論述がいい加減なのもあわせて四点以上はあげれません。まぁこれは著者本人も認めてることなんですが。 精神分析者としての立場から西欧人が作った歴史に対しての論評ってかそんな感じなんだけど。バナールって人の『黒いアテナ』って...
世界史とかいってながら基本地中海世界の古代史しか扱ってないのと論述がいい加減なのもあわせて四点以上はあげれません。まぁこれは著者本人も認めてることなんですが。 精神分析者としての立場から西欧人が作った歴史に対しての論評ってかそんな感じなんだけど。バナールって人の『黒いアテナ』って本とその批評と、さらにそれへのバナールの反論を紹介してバナールの論を擁護ってのが前半、後半に入ってちょこちょこ彼の現在のアジアの国際政治とか大東亜戦争の分析なんかも入ってくるんだけど。 まぁおもしろいんです。例えば差別が人種の棲み分けを産んで、要は差別が人種を作ったのではとか、人間は本能が壊れて秩序を維持するために物語が必要になったとする唯幻史観だとか、差別が差別を生んで白人の異常な他人種への攻撃性の要因の一つはそれじゃないかとか、それから彼自身が抱く白人への「こだわり」についての分析もははぁ〜って感じでおもしろい。大戦中の米兵捕虜と戦後のオンリーさんを見たときのショックってかね。不精だから云々してるけど頑張って語り続けて欲しいね。 それとおれ自身の白人への「こだわり」について考えてみると、おれは結構克服しつつあるなと思う。それは多分ビッツィーのおかげなのだ。ここの日本人は、まぁ差別とゆうか白人の驕りが激しいので白人敵視が入っちゃう人が結構いるし、日本の日本人は未だにどっかで白人礼賛なところがある人が多いでしょう。まぁ難しい問題だ。
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