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日々ごはん(8)
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日々ごはん(8)

高山なおみ【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 アノニマスタジオ/KTC中央出版
発売年月日 2007/01/03
JAN 9784877586454

日々ごはん(8)

¥1,430

商品レビュー

4.1

9件のお客様レビュー

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2019/08/01

作中、読者のメールの引用があって、「本を読むのは速い方なのに、高山さんの文章は読むのになぜか時間がかかります。たぶん高山さんはゆっくりした流れの中で生きててその時々の想いを、そのままのスピードで残しているから、そのスピードじゃなきゃ自然に体が吸収しないんだろうか」。 私も、高山さ...

作中、読者のメールの引用があって、「本を読むのは速い方なのに、高山さんの文章は読むのになぜか時間がかかります。たぶん高山さんはゆっくりした流れの中で生きててその時々の想いを、そのままのスピードで残しているから、そのスピードじゃなきゃ自然に体が吸収しないんだろうか」。 私も、高山さんのエッセイを読むのに時間がかかるので、なるほどーと納得。 そして、この「ゆったり」感が好きなんだなぁとも思う。

Posted by ブクログ

2016/07/23

いつもここにくるとほっとする。そんな存在だな。ちびちびと気が向いたときに読むから、なかなか進まないけど、読めばとたんに安心できる。ライフワークだね。

Posted by ブクログ

2016/05/01

あちこち取材に出掛け、どっぷりと対象にもぐり込んで心を遣い、体ごとで書いているランディさんのことを、この家にいる間は、風呂に入れて、おいしいものを食べてもらって、ゆっくり緩めさせてあげたい。足を伸ばして、背筋の力を抜いて、脳も体もぐでんぐでんに柔らかくしてあげたい。話しながら、そ...

あちこち取材に出掛け、どっぷりと対象にもぐり込んで心を遣い、体ごとで書いているランディさんのことを、この家にいる間は、風呂に入れて、おいしいものを食べてもらって、ゆっくり緩めさせてあげたい。足を伸ばして、背筋の力を抜いて、脳も体もぐでんぐでんに柔らかくしてあげたい。話しながら、そういう衝動にかられていた。だってランディさんは、私などとは覚悟が違う。作家というのはそういう職業だ。 終わってから、楽屋へタカシ君と郁子ちゃんに会いに行った。すっかり使い果たしたタカシ君は、「歌いながら何度も、スゲーなーって思って。こんな大勢の人たちが、ボクの歌をこんなに歌ってくれてるんだなーって。だって、皆の声が聞こえてくるんだよ、ワーッて。もう、ありがたくてさ。泣きそうになっちまった。 私は、とくに飲んでいる時なんかにはっきり出てくるのだけど、いろいろ理解するのに時間がかかる。脳から口にいくまでの時間もかかるみたいだし。そのスピードに合う人と私は結婚したからよかったけど、昔は、あからさまに「のろいなあ、どんくさいなあ」とイライラした顔をする人もいた。「声が小さい!」と怒る人もいた。自然とそういう人たちとは関わりがなくなって今に至るが、若いころはそれがコンプレックスで、けっこうへこんでいた。悩んだって仕方ないのに。→すごく共感したし、奇望がもてた。 本当は、本の文章のことを始めなければならないのだが、今ひとつ気持ちが入らない。ちょっとレシピをいじってみたりもするが。ちょっとこの感じは小説家みたいかも。何かがまだ煮詰まってなくて、のど元いっぱいのところまでのぼって来たら、うわっと書き出せるような気がするのだ。今はまだ、そのムードがやって来ないのが分かる。確かなのはそれだけ。だんだんに押し寄せてくるよう、そういう風に体をもっていこうと思う。 「クウネルがゆく」 友だちすこしでも大丈夫。本当に好きなことにはだれもがひとりでむかっていくんだよ 「フィッシュマンズ」の初期のCDを繰り返しかけながら料理。「フィッシュマンズ」、ある時期からまったく聞く気が起こらず、ずっとそのままになっていた。でも、何のきっかけもなく最近ビデオを見て、そしたらいきなり体の中にどんどん流れ込んできた。すごくいい。初期の曲のことも前はあまり好きではなかったのだが、今、すごくいい。なんでだろう。 今回は校正をやりながら、「フィッシュマンズ」の音楽を聞いていました。毎回、自分の中で流行りの音楽があって、おなじCDを飽きもせずに繰り返しかけるのです。いち時はまったく聞かない、まったく入ってこない時期もあった「フィッシュマンズ」ですが、秋から冬に向かう今の季節に合っているのか、それとも今、自分の内面がそういう季節なのか、音楽や本や映画は、いつも私に波を送り、物語を紡がせ、小さな渦巻きを作ってくれます。 自分という者について、若いころ、私は戸惑っていたように思います。自信がないのです。誰かに褒められないと、まっすぐに立っていられない。やりたいことがうまくいかないのは、きっと周りのせいで、自分が悪いわけではない。でも、ホントにそれでいいのだろうか。このままで自分はいいんだろうか。「どんな時でもの、だーれも、自分のことなんか褒めてくれんし、認めてくれんのんで。でもの、世界でたったひとりだけ認めてくれる人がおるの。それは、誰でもないこの自分。ほいじゃけ、自分の面倒は自分でみんにゃあ。そんなの当たり前じゃん」三十歳を目の前にした冬に出逢った人は、そんな風に私に言いました。

Posted by ブクログ

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