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子どもたちのいない世界
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子どもたちのいない世界

フィリップクローデル【著】, 高橋啓【訳】

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子どもたちのいない世界

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 みすず書房/みすず書房
発売年月日 2006/11/20
JAN 9784622072577

子どもたちのいない世界

¥2,640

商品レビュー

3.5

7件のお客様レビュー

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2012/08/25

『灰色の魂』という小説を読んで以来、フィリップ・クローデルという作家に惹かれた。 暗い陰鬱な作品でありながら、魔性のような魅力がある小説だった。 次のフィリップ・クローデルの作品が、日仏同時発売され、私はまた彼の作品に触れることになる。 『リンさんの小さな子』は、『灰色の魂』...

『灰色の魂』という小説を読んで以来、フィリップ・クローデルという作家に惹かれた。 暗い陰鬱な作品でありながら、魔性のような魅力がある小説だった。 次のフィリップ・クローデルの作品が、日仏同時発売され、私はまた彼の作品に触れることになる。 『リンさんの小さな子』は、『灰色の魂』とは似ても似つかない色合いを持つ小説で、奥深い情感が湧きあがり、無意識に感動の領野が激しく反応した。   この小説で、フィリップ・クローデルには、ベトナム人のクレオフェちゃんという養女がいることを知る。 そして、クローデルは、心から強く彼女を愛してることもわかった。 『子どもたちのいない世界』は、その二冊に続く三冊目。 翻訳は、前作二冊と同じく高橋啓さん。 高橋さんも驚いたとあとがきに書かれているが、今回の作品は、またもや全作二冊とは趣きの違う、童話集のような本なのである。 童話だけではなく、詩篇あり、寓話あり、短篇のようなものもあり、子どもも大人も楽しめる構成になってはいるが、 冒頭の、 ---日々驚嘆させてくれるうちのプリンセスのために   いずれは大人になる子どもたちのために   そして、かつて子どもだった大人たちのために--- というクローデルの言葉が語るように、本書は、プリンセスこと、クレオフェちゃんのために書かれたものなのだろう。私たちはその御相伴にあずかってるような(笑) 『リンさんの小さな子』もクレオフェちゃんが将来この作品を読んでくれるために書かれたように感じた。 『子どもたちのいない世界』は、今、少女であるクレオフェちゃんに読んで貰うために書かれたのだと思う。 『子どもたちのいない世界』の20篇のなかに、「ザジのワクチン」という作品がある。 ひとを優しくするワクチンを作る女の子のはなし。 彼女が開発したワクチンは無料で世界中に配られ、戦争は終わり、裕福な人は貧しい人を助け、事件も抗争もなくなった。 11歳でこのワクチンを完成させ、ノーベル賞をとった。 その後、彼女は、学校に行くべきだと。なんて格好いい子どもなんだろう(笑)すごいことをやり遂げたあとに教育を受けに学校に通うのだから。 「五月はめぐる」というほのぼのとする詩もある。 訳者の高橋さんのあとがきによれば、フィリップ・クローデルは本格的な長編作品を用意しているという。 また、高橋さんの翻訳で読めそうだが、刊行を首を長くして待つことにしよう。

Posted by ブクログ

2011/06/14

http://www.haizara.net/~shimirin/blog/akiko/blosxom.cgi/book/20090829133847.htm

Posted by ブクログ

2011/05/08

悪くはない。 なんというか、ブラック・ユーモアに溢れている作品。 オトナが読めば、ああ、と感じるような毒々しさから、クスッと笑ってしまうような皮肉さまで。 何遍かにわかれているので、しかも物凄く短い作品まであるので読みやすい。

Posted by ブクログ

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