商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 筑摩書房/筑摩書房 |
| 発売年月日 | 2007/06/08 |
| JAN | 9784480033154 |
- 書籍
- 文庫
お気に召すまま
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お気に召すまま
¥1,034
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商品レビュー
3.7
13件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
読み終えるとなるほど「お気に召すまま」とはそういうことかと納得。この「お気に召すまま」はロザリンドのそれぞれの相手に対しての言葉であるのかなと。シェイクスピアが生きていた頃は女性の役は少年がやっていたそうだけど、その辺りの皮肉?もあるのだろうか……最後のエピローグからもそう考えてしまう。 これほんとまとまるのか?と思ったけど、なんとか上手く各々が「お気に召すまま」にまとまってよかった。
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昨年『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』というテレビドラマが放送されたが、同作のタイトルは本作に出てくる有名なセリフに由来する。そんな本作を読んでみて思ったのは、すごく「演劇的」であるということ。戯曲であるから当たり前といえば当たり前なのかもしれないが、小説ではあ...
昨年『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』というテレビドラマが放送されたが、同作のタイトルは本作に出てくる有名なセリフに由来する。そんな本作を読んでみて思ったのは、すごく「演劇的」であるということ。戯曲であるから当たり前といえば当たり前なのかもしれないが、小説ではありえないような展開、あるいは戯曲ならではというような表現が頻出する。ロザリンドが男装するくだりなんていかにもそうで、たんなる文字情報としてみてもあまりおもしろくはないし、正直そんなに簡単に騙せるものかと思ってしまう。でも戯曲として、演劇として読むからこそ、ロザリンド役の俳優がそのまま男性として演じる様子が思い浮かぶし、そうなると騙せる騙せないとツッコむのは野暮になるだろう。俳優は「そう演じている」という設定であればそのように納得するしかない。本作もこのようにまるで演劇のような読みかたができるかどうかで、あるいは評価が変わるかもしれない。
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アーデンの森で喜劇的なイベントが起こるこの感じは「夏の夜の夢」と似ているし、女性が男装をして思い人(パートナー)をだますという仕組みは「ヴェニスの商人」に似ている。 これらはすべて私が大好きな作品だ。そして本書「お気に召すまま」もその中に加えられた。シェイクスピアの戯曲なら悲劇...
アーデンの森で喜劇的なイベントが起こるこの感じは「夏の夜の夢」と似ているし、女性が男装をして思い人(パートナー)をだますという仕組みは「ヴェニスの商人」に似ている。 これらはすべて私が大好きな作品だ。そして本書「お気に召すまま」もその中に加えられた。シェイクスピアの戯曲なら悲劇より断然喜劇。二人の男女の恋愛がうまくいく過程が幸せすぎて顔がにやけてしまうのだ。 「ハッピーエンドよりもバッドエンドが好き」という人は死ぬほど見かけるが、本当か?もちろん私も余韻があったり、考察の余地が多いモヤモヤさせる作品は好きだが、この発言毎回気になってしまう。確かにバッドエンドものは劇的展開が多く、ストーリー構成が美しかったり、緻密な芸術性があり、「伏線回収がある美しい漫才」を好む人なんかは例外なく好きなジャンルであろう。 しかし、ハッピーエンドものを軽視するのは、単にあなたの読書量がまだまだ足りていなくて、質のいいハッピーエンドものにまだ触れていないだけではないのか?と思わずにはいられない。感性は人それぞれであるから、否定しようとしているわけではないのだが、「シェイクスピアの喜劇を読んでも同じことが言えるのか?一回読んでみろ!」と言いたくなる(笑) つまり私は「ハッピーエンドもバッドエンドもどっちも好き。序列はつけられない」と答えるということだ。 また、pp.83-84にかけて、「この世界すべてが一つの世界、人はみな男も女も役者にすぎない」という一説があった。個人的にこの一節いいなと思ってフレーズ追加したところ、読み終わってネットの情報を漁ると、このフレーズ、つまり “All the world’s a stage. All men and women merely players”は有名な一説であることがわかって嬉しかった。 「お気に召すまま」が何を指しているのかは是非実際に読んで感じてほしい。よい読書体験だった。
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