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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | アメーバブックス/幻冬舎 |
| 発売年月日 | 2006/12/10 |
| JAN | 9784344990418 |
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商品レビュー
4.3
3件のお客様レビュー
お薦めの一冊
連載されてから単行本になるまで27年間を要した長編小説です。四半世紀の間、封印されていた理由は……あまりにも、事実に近いため。戦後の復興で急成長した日本の背景にあったものとは?歴史が好きな人にもお薦め。
yui
大手総合商社三共商事に勤める桐野陽一は九州南端に位置する島にCTS(central tank station)の建造のビックプリジェクトをこの島の村長らの誘致もあって取り仕切ることになる。 CTSとは石油備蓄基地のことで、大量の原油を一時的に蓄えるための施設である。日本では石...
大手総合商社三共商事に勤める桐野陽一は九州南端に位置する島にCTS(central tank station)の建造のビックプリジェクトをこの島の村長らの誘致もあって取り仕切ることになる。 CTSとは石油備蓄基地のことで、大量の原油を一時的に蓄えるための施設である。日本では石油危機以来、CTSが国家の安全保障のためにも必要であることが提唱されており多数のCTSがある。原油高の現状では価格の上昇とリスクを回避という目的もある。 日本では2007年の段階で国民生活のおよそ半年分の石油が備蓄されている。 桐野は村の人の理解なくしてこの計画は成功しないことをよく知っており、互いに情報を交換しあう。 しかし順調に進むかのように見えたこの計画に暗雲が立ち込める… 日に日にマス反対運動、その裏にいたのは反対運動のプロの存在が… このプロの手口というのが非常に巧妙で面白い。 以下抜粋 マスコミ対策 『1. 大規模性、新規性の宣伝をさせる。これは事業主の発表として行わしめるのがよい。将来性、影響の大きさ、災害時の被害の甚大さ、新技術の未熟さを指摘して危険感を煽るために必要な伏線であるから、なるべく繰り返し行っておく』 『2. マスコミに対して計画事業と同種の施設の故障や問題の発生を吹き込む。この場合、『同種の施設』は広く考えるべきであり、故障はすべて『事故』、問題は『事件』といい可能な限り『公害』問題という概念に加え る』 『3. 二、三の有識者に計画事業の危険性を吹きむ。それができれば、可能な限り速やかに該有識者とマスコミ記者とを会わせるようにすること。』 マスコミにおける理論展開 1.確率にとらわれず巨大な危険の可能性を述べる 2.既発事故を規模、原因の共通性に拘らず列挙する 3.既発事故を巨大事故に繋げて述べる 4.巨大事故発生時の最悪事態を空想図的に描写する 運動の現地主導者の選び方 1.聖職者 2.教師 3.医師 4.農業漁業関係の有力者 5.理美容店主等 … 大企業の計画VS住民という構図が存在すると、どうしても大企業がプロで住民が素人という固定観念でものを見てしまうが、プロはそれを逆手にとる。(どういう意味か気になったら読んでみてください。) 堺屋氏の小説に『油断!』を思い出す。 旧通産省にいた氏は当時 中東からの石油供給が200日停止した場合、日本では300万人が死に、国富が7割減になるという恐るべき試算をたたき出した。 本書はこれの続きという風に見ることもできると思う。 商社の仕事の一面も垣間見れた気がした。こんな仕事もやってるのでしょうかね…
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小説ながらに、商社マンの仕事っぷりがよく分かる本。 村の住民、マスコミ、反対派、行政、色んなプレイヤーを相手に奮闘する桐野の姿は、まさしく商社マンのリアルが伝わってくる。 また、組織で動くが故の、商社内の意思決定の遅さとかも結構リアル。
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