商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社/新潮社 |
発売年月日 | 2006/07/01 |
JAN | 9784102007013 |
- 書籍
- 文庫
孤独な散歩者の夢想
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孤独な散歩者の夢想
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商品レビュー
3.7
9件のお客様レビュー
外側にあるものは問題とせず、平穏な幸福は自分の中にこそあるとして始める「孤独な夢想録」。その語り口は「高校生の頃のおれ」そのものだし、言ってる事自体は「晩年のルソー」すぎるし、アプローチ法は哲学的。安易な言い方だとドストエフスキーとかが好きな厨二病気質には刺さる。個人的には「第四...
外側にあるものは問題とせず、平穏な幸福は自分の中にこそあるとして始める「孤独な夢想録」。その語り口は「高校生の頃のおれ」そのものだし、言ってる事自体は「晩年のルソー」すぎるし、アプローチ法は哲学的。安易な言い方だとドストエフスキーとかが好きな厨二病気質には刺さる。個人的には「第四の散歩」が好き。ただ訳が堅い。読みづらい。
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翻って考えてみるに、酷く心を乱していながらも、当時そして現代にも通底するような、一種の真理に近いものを看破し得るのは、正に彼の著述の才能と、物事を掘り下げて深く考える能力の残滓が、錯乱状態にあっても確かに残っていたからであり、その一貫性に驚嘆した。所々真実かどうか疑わしい記述、ど...
翻って考えてみるに、酷く心を乱していながらも、当時そして現代にも通底するような、一種の真理に近いものを看破し得るのは、正に彼の著述の才能と、物事を掘り下げて深く考える能力の残滓が、錯乱状態にあっても確かに残っていたからであり、その一貫性に驚嘆した。所々真実かどうか疑わしい記述、どうも妄想ではないかと思われるような部分があるのは確かだが、精神に異常を来たし、老いたとしても、ここまで重厚なものを書ける人は稀有だと思う。
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度重なる迫害の影響で神経衰弱の晩年のルソーが、自己を見つめることに究極の喜びを見出し、思うままに書き綴ったメモ書き集。サン・ピエール島で独り植物採集する喜びを綴った「第五の散歩」は、フランス語で最も美しい文章とされているらしい。 「社会契約論」や「人間不平等起源論」を読んでからも...
度重なる迫害の影響で神経衰弱の晩年のルソーが、自己を見つめることに究極の喜びを見出し、思うままに書き綴ったメモ書き集。サン・ピエール島で独り植物採集する喜びを綴った「第五の散歩」は、フランス語で最も美しい文章とされているらしい。 「社会契約論」や「人間不平等起源論」を読んでからもう1度読みたい。
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