商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋/文藝春秋 |
発売年月日 | 2006/06/13 |
JAN | 9784163251400 |
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商品レビュー
3.8
23件のお客様レビュー
ホームから転落し轢死した老人。海外での移植が必要な孫娘を救うための自殺かそれとも事故なのか。保険調査員がコツコツと死んだ老人の人生を紡ぎながら解明します。派手な場面もなく淡々と進みます。そして「一応の推定」へ。
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定年を10日後に控えたベテラン保険調査員の話し。 グローバル損保の被保険者が年の瀬にJR膳所駅で轢死。 ベテラン調査員がグローバル損保から調査依頼を受け、調査に乗り出す。 事故として処理を進めるも自殺かどうか判断を明確にしない(出来ない)警察。 自殺はあり得ないと保険金を請求する...
定年を10日後に控えたベテラン保険調査員の話し。 グローバル損保の被保険者が年の瀬にJR膳所駅で轢死。 ベテラン調査員がグローバル損保から調査依頼を受け、調査に乗り出す。 事故として処理を進めるも自殺かどうか判断を明確にしない(出来ない)警察。 自殺はあり得ないと保険金を請求する親族。 独自調査で収集した状況証拠から自殺の為、保険金支払わない方向性のグローバル損保。 自分の報告書を元にグローバル損保は方向性を決定したものの、長年の経験から引っかかる所のあるベテラン調査員は、延長調査に乗り出す。 保険会社側を舞台にした推理小説は初めて読みました。警察物とは違う楽しさがありました。 業界経験のある著者だけあり、非常にリアリティのある作品と感じました。
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もうすぐ定年退職を迎えるベテラン調査員・村越は、最後の仕事として、JR膳所駅のホームから人が転落したのは本当に事故なのかを調査する依頼を受ける。対象の人物は、わずか3ヶ月前に掛け捨て型の損害保険に加入したばかりであり、これが本当に事故なのであれば、3000万円が支払われることに...
もうすぐ定年退職を迎えるベテラン調査員・村越は、最後の仕事として、JR膳所駅のホームから人が転落したのは本当に事故なのかを調査する依頼を受ける。対象の人物は、わずか3ヶ月前に掛け捨て型の損害保険に加入したばかりであり、これが本当に事故なのであれば、3000万円が支払われることになっていた。 保険の調査員の仕事というものをほぼ知らなかったので、純粋に仕事小説として興味深かった。遺族があまりにも早く保険金を申請していたことや、身内に多額の医療費を必要とする者がいること、対象者の最後の言動などが事細かに調査することによって明らかになっていく。しかしそれは、もしかすると対象者が命をかけてまで作ろうとした保険金を無にすることとイコールであったり、しかしながらもし偽りのものだとすれば、それは詐欺に他ならないため調査員側も悩むところだったり。難しい仕事だなぁと思う。
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