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隠された証言 日航123便墜落事故 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社/新潮社 |
発売年月日 | 2006/07/28 |
JAN | 9784101293516 |
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隠された証言
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隠された証言
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商品レビュー
3.7
17件のお客様レビュー
JAL123便墜落事件について知りたくて読んだ。 著者の藤田日出男氏は元日本航空のパイロットであり、JAL123便が墜落してすぐに現場に行った。 本書は2003年に発刊された単行本の文庫化で、2006年に発刊されている。藤田氏は2008年に亡くなっているから、この文庫版の後書きが...
JAL123便墜落事件について知りたくて読んだ。 著者の藤田日出男氏は元日本航空のパイロットであり、JAL123便が墜落してすぐに現場に行った。 本書は2003年に発刊された単行本の文庫化で、2006年に発刊されている。藤田氏は2008年に亡くなっているから、この文庫版の後書きが公表した最後の文章になるだろうか。 すでに青山透子氏の本を読んでいるので、驚くべきことはあまりない。あくまで科学的に納得がいかないところをきちんと示している。 収穫だったのは次の2点である。 ①事故直後に墜落の原因が自衛隊の誤射であるという怪文書が流されていたこと。どんな形であっても真実を世の中に知らしめようとした人がいたのではないか。 ②運輸省の官僚の中にも内部告発をする勇気のある者がいたこと。内部告発によって、藤田氏はかなりの情報を得ている。その情報をもとに書かれたのが本書であった。 その上で本書はあくまで機体の構造的な欠陥を明らかにせよというスタンスで書かれており、「フラッター説が有力」と結ばれている。自衛隊による誤射の可能性については冒頭部分に少し書かれているだけである。 その上で何点か疑問が浮かぶ。 ①青山透子氏の本の中で藤田氏のことに触れられていないのは何故か。 ②青山透子氏の本の中でJALの調査員が残骸に番号を付けていたとあるが、それは藤田氏のことか。 ③藤田氏が保管していた内部告発の文書などは今はどうなっているのか。
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事故調査委員会の発表、尾部隔壁破壊からの垂直尾翼破壊は事実と異なる点について指摘している。 急減圧はなかった。 後世に再調査を託したい。 恋人をなくした女性が飛行機のことを学び自己原因に迫る姿に心動かされる。 運輸省航空局が事故直後に原因を推測し安全情報を出したのは、正しいしごと...
事故調査委員会の発表、尾部隔壁破壊からの垂直尾翼破壊は事実と異なる点について指摘している。 急減圧はなかった。 後世に再調査を託したい。 恋人をなくした女性が飛行機のことを学び自己原因に迫る姿に心動かされる。 運輸省航空局が事故直後に原因を推測し安全情報を出したのは、正しいしごとをしたと考えます。
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2006年(底本2003年)刊。 著者は元日航パイロット、航空事故調査を英クランフィールド工科大学で学び、「日本乗員組合連絡会議」事故対策委員として事故関連の発言多い人物。 1985年8月12日午後6時56分、日本航空123便羽田発大阪行のジェット旅客機が消息を絶つ。それは航空事故史上空前の墜落事故。 一般には、事故歴ある圧力隔壁の修理ミス→隔壁破損→隔壁破損による急減圧が招来した垂直・水平尾翼の破壊を事故原因とされるが、著者は否定する。 特に急減圧を過去の類似事故や生存者証言録(事故調も認識)・内部告発者開示資料から否定している。 そして、著者は垂直・水平尾翼の破壊が方向舵のフラッター(旗がはためくような動き。その要因は油圧シリンダー支持部分のひび)によって尾翼に余分な荷重変形生じ、ヒンジ(蝶番)が外れ尾翼が破壊されたとする。 この是非については判らないとしか言えないが、ただ、 ① 事故調査委員会の調査が予断に依拠している可能性が高いこと、 ② 圧力隔壁破壊による機内の急減圧については慎重に解釈されるべきであったこと ということは言えそうだ。 それにも増して酷いのは、運輸省が情報公開法の施行の少し前に資料の廃棄を実施したことである。 こういう資料は歴史的検証素材であるが、かかる行動が米国の情報保全との雲泥の差と日本の官僚の悪しき秘密主義を感じずにはいられない。 なお、ボイスレコーダーの解析は割と最近のTVドキュメントでもあるが、現場の生々しさ・遺体の模様など、本書が群を抜いている点だ。 ちなみに、読売新聞社刊行の御巣鷹関連書に対して、本書は批判の眼差しを有しているよう。
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