商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 双葉社/双葉社 |
発売年月日 | 2006/08/20 |
JAN | 9784575510898 |
- 書籍
- 文庫
虹を追いかける男
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虹を追いかける男
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商品レビュー
3.5
4件のお客様レビュー
「生活の設計」は先に「牛を屠る」を読んでいた為か、少し冗長な印象を受けた。 その分「虹を追いかける男」は純粋にたのしめた。スピード感もあって飽きさせない上に、「縮んだ愛」のように終わり方に違和感もなかった。
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社会で生きることの問いと結論を描いた物語二編。 佐川光晴作品は『金色のゆりかご』に続き2冊目。 屠殺場で働く自分自身への自問自答と説明を描いた『生活の設計』は、自答な文章なだけにやや堅苦しい印象を受けた。 しかし内容は面白い。 一種の新書や教科書を読んでいる説明文で、屠殺場の世...
社会で生きることの問いと結論を描いた物語二編。 佐川光晴作品は『金色のゆりかご』に続き2冊目。 屠殺場で働く自分自身への自問自答と説明を描いた『生活の設計』は、自答な文章なだけにやや堅苦しい印象を受けた。 しかし内容は面白い。 一種の新書や教科書を読んでいる説明文で、屠殺場の世の中の偏見を訴えている節も感じる。 表題作の『虹を追いかける男』も面白い。 不器用な人間の過去と今後の生き方を描いていた。 人物の心情を深く掘り下げた作品が好きな私にとっては、説明口調が残る文章にやや物足りなさを感じる。 でも無意に掘り下げないからこそ、その人物達と物語構成が際立つ作品もある。この本は後者に当てはまる作品だと私は感じた。
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二篇。ふとしたことで屠殺場で働くことになった男が、共働きの妻と子どもそれなりに楽しく暮らしているが、自分が働く屠殺場というものに注がれる世間の目に苦悩する。詳細な屠殺描写が必見。もう一篇は、両親の死をきっかけに北海道へ旅した男が、以前は山谷でアングラ演劇をやっていた怪しげな男と出...
二篇。ふとしたことで屠殺場で働くことになった男が、共働きの妻と子どもそれなりに楽しく暮らしているが、自分が働く屠殺場というものに注がれる世間の目に苦悩する。詳細な屠殺描写が必見。もう一篇は、両親の死をきっかけに北海道へ旅した男が、以前は山谷でアングラ演劇をやっていた怪しげな男と出会い、その男の生き様にある種惹かれつつ、自分たちの居場所を探す物語。面白かった。
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