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知ってる古文の知らない魅力 講談社現代新書
924円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社/講談社 |
発売年月日 | 2006/05/20 |
JAN | 9784061498419 |
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知ってる古文の知らない魅力
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商品レビュー
3.6
14件のお客様レビュー
日本の古典は、過去の古典をリスペクトするからこそ、引用したり、真似たりしている。そして、そこに自分なりのオリジナリティを加えて、次の世に継いでいる。 当時の知識人は、古典の内容が常識的にであればこそ、自分が生きた当代の新しい書物を読む際の解像度が上がったのであろう。
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?-2024/8/30. 「古文」と言われると抵抗があるかもしれないけれど、古典の有名どころの文章の解説なので、導入にはとてもよい。私はやっぱり平家物語が好きだなぁ。 「真の個性とは、共同性に寄り添おうとする中でも、どうしても寄り添えずにいるものです。」186
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はじめにで「徒然草」の冒頭文を取り上げ、この誰でも知っている一文が、実は吉田兼好のオリジナルな文章ではないことをいくつかのこの文に先行する一文をあげながら示す。これは面白い。目から鱗が落ちた気がして、思わず購入! 取り上げられた古典は、「源氏物語」「平家物語」「枕草子」「おく...
はじめにで「徒然草」の冒頭文を取り上げ、この誰でも知っている一文が、実は吉田兼好のオリジナルな文章ではないことをいくつかのこの文に先行する一文をあげながら示す。これは面白い。目から鱗が落ちた気がして、思わず購入! 取り上げられた古典は、「源氏物語」「平家物語」「枕草子」「おくのほそ道」「竹取物語」「伊勢物語」いずれも良く知られた一文を手掛かりに考察を進めている。 日本の文学は、古くから、先行する文や歌をうまく取り込んで、参考にしながらも新しい意味を加味するということが非常に好まれる傾向にある。「本歌取り」といったものはその最たるものなのであろう。 確かに、古くから知られた筋立てを上手く物語の中に取り入れた作品というのは、普通の物語よりも一層深みを感じる所があるし、それに気づいたときの嬉しさを感じることが醍醐味の一つではある。 小説ではないが、今、テレビで放映されている大河ドラマ「光る君へ」を見ていると、源氏物語や枕草子、百人一首など王朝文学を彩る場面場面を上手くストーリーの中に取り入れていて、これは、源氏物語の若紫の場面をモチーフにしているに違いないなどと元ネタを見つけるのが視聴する楽しみの一つだったりする。 また、「枕草子」の清少納言が、これまでの伝統を踏まえつつ、新しい価値観を導入しているところなどはさもあらんと得心をした次第。 そういえば、「光る君へ」で清少納言の呼び方を、「せい」「しょうなごん」としてたのは新鮮だった。これまで何となく「せいしょうなごん」と続けて読んでたもんね。 それから、著者が、個性について、三十歳、四十歳になっておぼろげながら認識できるようになると書いてたが、納得。僕も50半ばになってようやく自分というものがわかるようになってきた気がする。 それなりに人生経験を得てはじめて見えてくるものも多くある。文学も若い時はわからないが歳を取って初めてわかる所もある。(若い時だからこその感受性もあるのだけどね。) 最近、テレビの影響もあるのだが、古典文学というものに興味を持つようになってきた。年輪を重ねてこその見えてきたものもある。ただ、基礎には、中学、高校で習った古典の知識があってこそではある。 ただ、心配なのは、中学や高校で古典などの授業が少なくなっているとのこと。古典不要論まで、したり顔で言うものもいる。 温故知新ではないが、こういった学びが教養の基礎になるのである。捨て去るにはもったいない。
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