商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 白水社/白水社 |
| 発売年月日 | 2006/04/17 |
| JAN | 9784560071533 |
- 書籍
- 新書
失踪者
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商品レビュー
4.3
10件のお客様レビュー
冒頭の4行で決まり。簡潔でほれぼれするような文章。あとはカフカ的惰性で進行するだけ。読者はそれに付き合うだけ。ちょっと不条理な世界の、この居心地のよさは、いったいなんなんだ。 この作品にしても、『城』や『審判』にしても、完結させたいという著者の意図がまったく感じられない。そりゃそ...
冒頭の4行で決まり。簡潔でほれぼれするような文章。あとはカフカ的惰性で進行するだけ。読者はそれに付き合うだけ。ちょっと不条理な世界の、この居心地のよさは、いったいなんなんだ。 この作品にしても、『城』や『審判』にしても、完結させたいという著者の意図がまったく感じられない。そりゃそうだ、完成させてしまったら、それで終わりだもん。夢は醒めたらそれで終わり、それと同じ。 かつて『アメリカ』(中井正文訳)にトライしたことがあったが、途中で投げ出した。今回リトライ、池内紀訳は、長い原文を切って訳していて、読みやすく、完読。
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カフカの作品ってどれも不可思議な世界だなと思うが、これも期待を裏切らない不可思議さだった。延々とアメリカ大陸を彷徨うような悪夢?のような世界観だと思った。 それで思い出したのだが、それはどこかのカフカについての伝記か何かに書いてあった、書くことは引っかき傷を付けること、というよう...
カフカの作品ってどれも不可思議な世界だなと思うが、これも期待を裏切らない不可思議さだった。延々とアメリカ大陸を彷徨うような悪夢?のような世界観だと思った。 それで思い出したのだが、それはどこかのカフカについての伝記か何かに書いてあった、書くことは引っかき傷を付けること、というようなカフカの言葉だった。 そして、カフカが真夜中の書斎で、これをコツコツと書いていたと思うと、なんとも言えない気持ちになった。
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本書は、かつては「アメリカ」という表題で知られていたけれども、カフカ自身が予定した「失踪者」のタイトルで、かつ、ブロート編集時には採られなかった草稿、断片も含めての訳出です。 審判、城とはちょっと雰囲気が違いますね。最終盤で、主人公がふっと異国の地アメリカで消えてしまう〜失踪者に...
本書は、かつては「アメリカ」という表題で知られていたけれども、カフカ自身が予定した「失踪者」のタイトルで、かつ、ブロート編集時には採られなかった草稿、断片も含めての訳出です。 審判、城とはちょっと雰囲気が違いますね。最終盤で、主人公がふっと異国の地アメリカで消えてしまう〜失踪者になる〜のを、追いかける不思議な物語です。
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