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松本かつぢ 昭和の可愛い!をつくったイラストレーター
1,650円
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 河出書房新社/河出書房新社 |
発売年月日 | 2006/04/30 |
JAN | 9784309727516 |
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松本かつぢ
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松本かつぢ
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商品レビュー
4.3
3件のお客様レビュー
昭和の初め頃から蕗谷虹児、高畠華宵といった面々と並ぶ抒情画家として人気を博した松本かつぢ。その名前は聞いたことあるけれど、どこか蕗谷や高畠と一列に語られることが少ない感じがしていた。 それもそのはず、かつぢのすごさは憂いたっぷりの抒情画も描ければ、コミカルなタッチもOK。少女漫画...
昭和の初め頃から蕗谷虹児、高畠華宵といった面々と並ぶ抒情画家として人気を博した松本かつぢ。その名前は聞いたことあるけれど、どこか蕗谷や高畠と一列に語られることが少ない感じがしていた。 それもそのはず、かつぢのすごさは憂いたっぷりの抒情画も描ければ、コミカルなタッチもOK。少女漫画の元祖ともいわれる「くるみちゃん」なんかも描けるし、長じてはキャラクターグッズのプロデュースなんかにも才能を発揮したらしい。 くるみちゃんは誌上漫画として人気を博し、便箋や文房具などさまざまなキャラクターグッズも生まれた。昭和10年代だというのに、そのテイストはすっかり現代に通じる感じ。戦前というと貧しく苦しい時代としてとらえられがちだけど、実は1930年代っておしゃれな風俗がいっぱいあったと思っているだけど、「かわいい」方面もかなりのものだったことを知った。昭和16年という太平洋戦争開戦の年にあってもかわいいくるみちゃんグッズがあるし、皇軍慰問はがきにもくるみちゃん柄があったっていうのは、暗そうな時代にちゃんと胸わきおどったり「かわいい」と思える余地があったことを示しているように思える。 もはや戦後ではない時代にはキャラクター入りのベビー用品のプロデュースとも手がけたとのこと。それらの写真もあったんだけど、記憶の底から呼び覚まされてきたような、何だか見覚えがあるイラストがあって懐かしかった。 抒情画だけ、イラストだけにあらず多才であり、いろんなものに興味を示し、豪放磊落な面もある一方、おしゃれがキマっていて、子どもたちのいい父親でもあったよう。幸せに生きることが上手な人だからああいう絵が描けるのかななんて気がした。
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※このレビューにはネタバレを含みます
松本かつぢ。これが、かっちゃん先生! 昭和10年代って想像しかできない。中原淳一派と松本かつぢ派に分かれていたという。ヨーロピアンとアメリカン? もしこの時代に生まれてたら、私きっとかつぢ派だったと思うよ。 でも一時、中原淳一にハマったことがありました。すでに古書だからかイラスト集は目が飛び出るほどのお値段で、それでもがんばって買ったのを持ってます。美しいものに憧れるのは少女の常ですが。そういう絵描きさんをあまり知らなかったのです。 残念ながら少女時代に松本かつぢを知る機会はなかったものの、ベビーグッズメーカー・コンビの赤ちゃんやキューピーの絵は見覚えがあります。この辺はリアル。デフォルメされたぬりえもどこかで見たかなぁ。リアルな絵を描いたのは初期の頃だったのですね。私が生まれた頃はもうすでに晩年だったようです。 吉屋信子さんは、氷室冴子さんが好きだと言ってた作家さんですよね。こんな絵がついてればそりゃ好きになりますわ。文章の力もあってのことでしょうけれど。 「花子とアン」を観て、物語には挿絵も大事だと改めて思いましたし。 最初の弟子、上田トシコさんの話。「フイチン再見!」(村上もとか)にあるかっちゃん先生のエピソードそのままですね。これがあのマンガになったということですね。
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女学生手帖に載っていたイラストがかわいかったので欲しくなりました!個人的には初期の叙情画が気に入っています。
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