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禁演落語 ちくま文庫
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禁演落語 ちくま文庫

小島貞二【編著】

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禁演落語 ちくま文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房/筑摩書房
発売年月日 2002/04/12
JAN 9784480037213

禁演落語

¥990

商品レビュー

3.5

2件のお客様レビュー

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2018/09/02

冒頭の1章が、戦時下の「禁演落語」について。 禁演落語というのは「禁煙落語」ではなくて、「演じることを禁じた演目」という意味。 戦時下に、あんまりくだらない話、エロい話は、不謹慎だっていうことなのか、プレッシャーがあったのか、分かりませんが、形としては落語家たちの団体の側が自粛し...

冒頭の1章が、戦時下の「禁演落語」について。 禁演落語というのは「禁煙落語」ではなくて、「演じることを禁じた演目」という意味。 戦時下に、あんまりくだらない話、エロい話は、不謹慎だっていうことなのか、プレッシャーがあったのか、分かりませんが、形としては落語家たちの団体の側が自粛して、「演じないことにしようね」という演目を決めた、という話。 今でも浅草に、「はなし塚」というのが残っています。 (禁演落語を決めて、塚を建てて、そこに演目を「埋葬した」というアピール行動をしたんですね。新聞記事になりました) それから、実は戦後直後の混乱期にも、「禁演落語」がまた別途制定されたそうです。これはGHQサイドが「仇討ち」とかは描くな、と言ったようなことですね。歌舞伎や映画でもありました。プロパガンダとしての波及力が破格なので、映画はいつでもそういうのを強く浴びますね。映画に比べると、落語は実は「屁みたいなもの」。軍国主義時代の禁演落語にしても、ずいぶん抜け道もあったようですね。そもそも、その演目をやったって、監視する人がいない落語会も多かったでしょうし、その上相当は演芸ファンじゃないと、「これは禁演のはずのネタだ」と気がつくことが難しい。 当然その上、プロパガンダとしての効果も段違いに低いですしね...。 ただまあ、そんな落語にも、いろんな事があったんだ、という話は実に面白い。 寄席に、内容監視する「臨監席」があったという話とか。 その辺はこの著者の独壇場。面白い。 ただそういう演芸歴史ドキュメントな内容が、はじめの1章目だけで、そのあと、本の残り9割は「禁演指定された落語のテキスト起こし」を延々と載せているだけ、という、口あんぐりな本でした。 落語、読んでもねえ。 確定テキストが決まっている訳でもないし。落語はやはりライブ、あるいは音で聞くしかないんですよねえ。

Posted by ブクログ

2011/11/25

戦時中にふさわしくないとされた落語、GHQの命令により、禁じられた落語。それらの噺と解説が載っております。かなり暗かったりディープな噺も多く、有名な「品川心中」の(下)は禁止されていたのが意外でした。読物としてもおもしろい一冊。

Posted by ブクログ

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