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滅びゆく国家 日本はどこへ向かうのか
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滅びゆく国家 日本はどこへ向かうのか

立花隆【著】

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滅びゆく国家 日本はどこへ向かうのか

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 日経BP社/日経BP出版センター
発売年月日 2006/04/17
JAN 9784822220655

滅びゆく国家

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商品レビュー

3.3

9件のお客様レビュー

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2018/04/15
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2006年刊行。  日経BP社の総合サイトに掲示された寄稿の集積したものを加筆・訂正した書である。具体的には①ライブドア、②女系天皇論、③小泉政権批判論(憲法改正、靖国神社参拝問題、日中外交関係、郵政民営化、自民党派閥解体)、④イラク戦争、⑤メディア論と区分けできるかな。  まだ筑紫哲也さんの存命の頃の書に感慨を覚えなくはないが、時事評論なので一見すると現代社会と無関係のようにも見えるかもしれない。  ただ、女系天皇論は今後も続く問題意識であり、小泉政権批判部分はより鮮明に安倍晋三に継承されている。そういう意味で、現在の種々の問題が連綿と続いてきたことを知る上では読む価値はあるかもしれない。  小ネタで興味深かったのは、 ① ライブドア・ほりえもんさんがヤミ金融から多額の借入金をしていた疑惑。 ② 大正天皇が3名の男性後嗣をもうけたのは、当時としても150年ぶりで、話題になったほど。天皇家は側室を考慮に入れても女系の家系と看做せそうな点。 ③ 総会屋対策で設けられた商法(当時)規定が総会屋を激減させたが、かえって警察の天下り先(OB受入先)を増やす結果となり、893がpに転化しただけというブラックジョークのような状態が顕出。付け届け先の変化も同様。 ④ 反日デモの裏、日本で(対抗的に?)行われている右派反中デモの物凄い実情。余りの言動の下劣さ故か、メディアに不掲載・非放映であるため公知されていないという現実(外交配慮の可能性も)。  その他色々あるが、意外だったのは、あらゆる発行元の週刊誌ネタを旨い具合(つまり取捨選択した上で、その信憑性如何に関して注意を払う)に叙述に引っ張り込むというあたり。  さて、もう情報取得が困難であろうから紹介するが、魚住昭の2005年9月「月刊現代」誌上の「『政治的介入』決定的証拠」の紹介。  EテレのETV特集(私も時々見る)「問われる戦時性暴力」につき、安倍晋三内閣官房と中川昭一自民党広報本部長(当時)が政治的圧力をかけて改変させたとの朝日新聞の記事に対し、NHKが噛みついた問題。  魚住氏は証憑媒体は明示しないまま、圧力・政治介入に関するやり取りの記録入手とのことで記事化したものだが、著者は本書に当該記事を引用しつつ紹介している。  圧力と忖度の相乗効果が生む危険は常に付きまとうが、番組改変したNHKは元より、批判的報道を展開した当時の朝日新聞の腰砕けぶりも開陳される。

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2016/05/29

 なんどもものすごいタイトルである。優れたジャーナリストである作者が、ライフドア事件から郵政改革くらいまでの時期に書いた文章をまとめたもの。作者の視点が鋭く楽しめた。もう一昔も前のことなのだけど、あの時代の感覚がリアルに残っていて、読んでいて胸が躍るような気がする。一方でこの後ど...

 なんどもものすごいタイトルである。優れたジャーナリストである作者が、ライフドア事件から郵政改革くらいまでの時期に書いた文章をまとめたもの。作者の視点が鋭く楽しめた。もう一昔も前のことなのだけど、あの時代の感覚がリアルに残っていて、読んでいて胸が躍るような気がする。一方でこの後どうなるかをわかって読んでいるだけに、作者の意見を冷静に分析できたりもする。こういう読書をしたことはあまりないけど、いいものだなと思った。  この人の書いたものをまとめて読むのは初めてだけど、今この時を彼がどのように受け止め表現しているか、非常に気になる。そうか、読めばいいのだ。

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2013/02/02

 本著は、立花隆が、日経BPのウェブページで連載していたものを書籍化したものである。2006年発刊などの内容的には古い。しかし、当時の主たるニュースの裏側や立花氏の考え方など発見は多い。  内容としては、①ライブドアショック ②天皇論 ③靖国論・憲法論 ④小泉改革の真実 ⑤ポスト...

 本著は、立花隆が、日経BPのウェブページで連載していたものを書籍化したものである。2006年発刊などの内容的には古い。しかし、当時の主たるニュースの裏側や立花氏の考え方など発見は多い。  内容としては、①ライブドアショック ②天皇論 ③靖国論・憲法論 ④小泉改革の真実 ⑤ポスト小泉の未来 ⑥イラク問題 ⑦メディア論に分類される。  特に、憲法論では、憲法改正に流れていく時勢に危惧を示している。憲法9条を改正する、しないの論点からいうと、9条を守ってきたからこそ、日本が60年間無血で守られてきた。そして、9条だけはアメリカがつくったものではなく、日本の幣原 喜重郎の奇策により盛り込まれものだということだ。つまり、マッカーサーの裏をかいたのだ。(詳しくは、堤 堯「日本の三傑」)これにより、日米安保条約があるにせよ、アメリカがいくら言おうと自らつくった憲法なので、日本軍を出せと口出しができない。ベトナム戦争にせよ、イラク戦争にせよ、日本人を守る砦であったことは否めない。9条改正するということは、日米安保につき最前線で戦わなくてはならない。アメリカと行動をともにする、同盟とは本来そういうものである。そう考えると、うかつに9条改正の声を簡単に挙げてはいけないという考えも出てくる。憲法改正には、国民投票がなされるので、しっかりと見極める力をつけなければいけない。

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