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カラダで地球を考える 「完全なる代謝」という発想
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社/新潮社 |
発売年月日 | 2006/09/20 |
JAN | 9784103690030 |
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カラダで地球を考える
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カラダで地球を考える
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商品レビュー
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古い本だが、ざっくりと読み返してみた。 これは宇宙船地球号を模擬したカプセルに丸一日入って生活したレポーターの報告である。 完全に閉ざされた室内で、外界とモノの出入り——すなわち、水、食料、空気、エネルギー——を完全に計測して、自分のカラダが何をどれだけ消費し排泄したかを数量的に...
古い本だが、ざっくりと読み返してみた。 これは宇宙船地球号を模擬したカプセルに丸一日入って生活したレポーターの報告である。 完全に閉ざされた室内で、外界とモノの出入り——すなわち、水、食料、空気、エネルギー——を完全に計測して、自分のカラダが何をどれだけ消費し排泄したかを数量的に明らかにしている。厳密な科学測定ではないが、傾向はよく分かる。 体重の増減がなければ、体に入ったものと出たものは、重量的には同じである。 水は分解されないから、摂取した水はすべて排泄ないし蒸発している。(これは誤り。水も分解される) 食べ物はどうか、実は取り入れた食料の重さのほうが、排泄した固形物の重量よりも重い。では、残りはどこに行った? エネルギーに消えた?エネルギーには重さがないからこれは間違いであるが、正しくもある。 人は空気を吸って、空気を吐いている。当たり前だ。しかし成分が違う。このときの実験では、酸素消費596リットル、二酸化炭素産出量500リットルだった。それが? つまり、空気中になかった炭素分だけカラダから抜けている。炭素の原子自体は極々僅かな重さだが、一日の排出量(重さ)を計算すると、なんと930グラムにもなる。これは24時間で約1kgの炭素がカラダから抜けているということ。大したものだ。では、その炭素はどこから来た? それこそ、食品の中に含まれるタンパク質などの燃えカスだ。エネルギーの源泉である。 ここから、人間が地球に与える影響と、その負荷を補う植物や自然環境の問題へと、話は広がる。小学生にもわかりやすい。科学教育にはこのような実践と体験が必要なのだ。
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