商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋/文藝春秋 |
発売年月日 | 2006/08/30 |
JAN | 9784163254005 |
- 書籍
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八月の路上に捨てる
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八月の路上に捨てる
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商品レビュー
3.1
181件のお客様レビュー
何者でもない、しかし、だから何者にでもなれる。 という幻想の中を、なぜか自然に生きていける期間はそう長くない。 そういう期間を過ごした覚えのある人には、むず痒く、でも懐かしく感じさせる力のある作品。 心地よい幻想から、醒めなきゃいけない時期が来ていて、薄っすら気づいてはいても、上...
何者でもない、しかし、だから何者にでもなれる。 という幻想の中を、なぜか自然に生きていける期間はそう長くない。 そういう期間を過ごした覚えのある人には、むず痒く、でも懐かしく感じさせる力のある作品。 心地よい幻想から、醒めなきゃいけない時期が来ていて、薄っすら気づいてはいても、上手く醒められない、「寝ぐずり」みたいな本でした。
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表題作は、明日離婚する男と離婚経験のある同僚の先輩女性社員の、男に関する結婚生活などのプライベートの会話と間に挟まれる男の結婚生活の回想の物語。 夫が夢を追うこと、そしてそこにお金の問題(貧困)が原因なのは、よくある離婚のパターンではある。しかし、この作品を書いた伊藤たかみさん本...
表題作は、明日離婚する男と離婚経験のある同僚の先輩女性社員の、男に関する結婚生活などのプライベートの会話と間に挟まれる男の結婚生活の回想の物語。 夫が夢を追うこと、そしてそこにお金の問題(貧困)が原因なのは、よくある離婚のパターンではある。しかし、この作品を書いた伊藤たかみさん本人も離婚を経験しており、その自身の経験も交えた物語であるとすると、また別の見方ができると感じた。婚姻届を提出するシーンで佐藤(男)の戸籍上の苗字の藤の漢字がハフジ(草冠の部分がハ)であることが判明したのだが、そこで藤の漢字にそんなちょっとの違いがある旧字があることを初めて知った。 読みやすい文体で、それゆえにあっさり読み終わってしまい、物語の本質や著者が伝えたいことを汲み取れなくなってしまいそうで、慎重に読み進めた。
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さらっと読んじゃうとふ〜んで終わっちゃう本 全て落着させて終わらせてもいない、だからこそ読み手の想像力とか感受性とか試されてる気がしなくもない 離婚することになった夫婦のいきさつを旦那さん視点で綴られた話は、ありふれた話よなぁ~と思いつつ 当事者になったらこんなに落ち着いて俯瞰...
さらっと読んじゃうとふ〜んで終わっちゃう本 全て落着させて終わらせてもいない、だからこそ読み手の想像力とか感受性とか試されてる気がしなくもない 離婚することになった夫婦のいきさつを旦那さん視点で綴られた話は、ありふれた話よなぁ~と思いつつ 当事者になったらこんなに落ち着いて俯瞰もできないか 冷静に読めるときにこそ読んで戒めにするのも良いかも 同棲カップルの日常を描いた話も淡々と穏やかに日々が過ぎているが、それこそが尊いとも言える 価値観(思考回路)が似ていることは大切か、同じことを同じように大切と考えられる二人は素直に素敵だなと思える
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