商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 朝日新聞社/朝日新聞社 |
発売年月日 | 1998/03/30 |
JAN | 9784022572349 |
- 書籍
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立花隆 100億年の旅
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立花隆 100億年の旅
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商品レビュー
3.5
5件のお客様レビュー
「とっくに老化のきざしが出ている脳にとっては、過渡の負荷をかける行為で、四苦八苦の連続だった」[1385-2022.30]
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1998年の本なので内容的にはやや古いので、その後研究がどのように進んでいるのかが気になるところ。 で、覚書として章別に概要を 1.遺伝子で脳を極める 東大 堀田凱樹研究所 遺伝子に異常が生じると、それがどういう行動の異常を引き起こすかで遺伝子と神経系の結びつきがわかる。 ショ...
1998年の本なので内容的にはやや古いので、その後研究がどのように進んでいるのかが気になるところ。 で、覚書として章別に概要を 1.遺伝子で脳を極める 東大 堀田凱樹研究所 遺伝子に異常が生じると、それがどういう行動の異常を引き起こすかで遺伝子と神経系の結びつきがわかる。 ショウジョウバエで独自の症状を示す突然変異を巧みに起こさせて効率よくより分ける。 ショウジョウバエにゲノムはネットにてデータベースが公開されている。 脳神経のニューロンとグリア細胞関係。 gcm ファシクロンⅢ RP3 2.性行動の遺伝子を探る 山元行動進化プロジェクト こちらもショウジョウバエ Pエレメント エンハンサー ショウジョウバエの同性愛 per遺伝子 体と同時進行で脳の姓も決まる cAMP CREB 3.脳型のコンピュータ 電子技術総合研究所 松本元研究所 記憶が思考の元? 4.2001年に人工脳をつくる ATR人間情報通信研究所 進化システム研究所 5.人工頭脳で何ができるのかソニーコンピュータサイエンス研究所 北野宏明氏 線虫の発生過程シミュレーション 線虫は全細胞のプロセスが記録されている 神経系細胞の全貌も完璧に全体像が判っている 生命の発生を追い、知能の原点を探る 6.昆虫ロボットから脳に迫る 東大 下山勲研究所 生きた昆虫にチップを埋める等の手段を使いバイオ・エレクトロニックロボットの研究 ミクロの世界では歩くより飛んだりはねたりする方が移動が楽 7.超微小な世界を目指す 東北大 江差正嘉研究所 マイクロマシンの研究 血管の中を動く蛇ロボット 8.サッカーロボットのワールドカップ 阪大 浅田稔研究所 他者の登場で芽生える自我 9.分子の動きで筋肉を探る 阪大 柳田敏雄研究所 分子を見るのに背景光が邪魔になる。究極まで闇夜を作る必要がある。 ATP分解エネルギーは小出しに使われる 0.1ナノの動きを拡大像で追う レーザー光をピンセットとして使う タンパク質は分子によってユニークな三次元構造が決まっており、その機能は三次元構造によって担われている 10.分子認識の仕組みを探る 東大 黒田玲子研究所 分子には右型と左型がありそれぞれ働きがことなる 人工的に分子を作ると左右が等量にできるが、自然界では一方側しかできない(キラル) DNAからメッセンジャーRNAを作る過程でタンパク質のよる分子認識が行われている。 11.下層世界を体験する 東大 広瀬通孝研究所 仮想空間で系を組み替える
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※このレビューにはネタバレを含みます
立花隆は哲学専攻だったはずですが、かなり理科系知識にも詳しいことに圧倒されます。ショージョーバエの性行動分析、ロボカップ(ロボットのサッカーW杯)への挑戦、人工頭脳開発、昆虫ロボットの開発(微小な世界では空を飛ぶ方が簡単?)、生物界における左右非対称の研究など、生物学などの最先端科学追究の現場の取材から生まれたレポートの数々です。理系の知識がないとややしんどいテーマですが、方程式の類は読み飛ばしても十分に理解できるようです。特にロボカップは決して遊びではなく、大げさでなく、アポロ計画以降の技術開発の目標として重要視されているとのこと。確かにロボットにサッカーで求められる瞬時の判断、チームワークを求めることは至難の業なのでしょう。3三谷幸喜朝日夕刊に連載しているユーモアに富んだ短編の数々です。2001年9月から02年12月までにかけてのもので、第2集になります。
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