商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 福音館書店/福音館書店 |
| 発売年月日 | 1999/10/23 |
| JAN | 9784834016383 |
- 書籍
- 児童書
クマよ
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クマよ
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商品レビュー
4.4
26件のお客様レビュー
「おれも このまま 草原をかけ おまえの からだに ふれてみたい けれども おれと おまえは はなれている はるかな 星のように 遠く はなれている」P14 クマには決して近づくことのできない。でも星野さんの心はクマのすぐそばにある。クマの命の輝きを、優しい眼差しで見つめている...
「おれも このまま 草原をかけ おまえの からだに ふれてみたい けれども おれと おまえは はなれている はるかな 星のように 遠く はなれている」P14 クマには決して近づくことのできない。でも星野さんの心はクマのすぐそばにある。クマの命の輝きを、優しい眼差しで見つめている星野さんの姿が見えるようだ。「クマよ」と、静かによびかけるような、美しく愛に満ちた文章に引き込まれた。 「おれたちに 同じ時間が 流れている」と気がついた「ふしぎな体験」。テントの中で耳をすましているとき、遠い原子人になったような、動物になったような、「ふしぎな気持ち」。 その「ふしぎ」に思いを馳せると、この世界の空間と時間の広がりや、命のつながりが感じられた。 「見わたすかぎりの原野に ぽつんと おまえがいるだけで 風景は なんだか もう いっぱいだ」P 10
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アラスカのクマの写真と星野さんの文章 写真が素晴らしい どこまで迫って撮ったのか? 「いつかおまえに会いたかった」から始まる文章 クマを「おまえ」と呼んで愛情を感じる。クマの入った風景写真に呼応するように星野さんの優しい文章が続く 児童書としてかあえてそうしているのか文章は簡単な...
アラスカのクマの写真と星野さんの文章 写真が素晴らしい どこまで迫って撮ったのか? 「いつかおまえに会いたかった」から始まる文章 クマを「おまえ」と呼んで愛情を感じる。クマの入った風景写真に呼応するように星野さんの優しい文章が続く 児童書としてかあえてそうしているのか文章は簡単な口調で綴られているので読みやすい。
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最近、熊による人間への被害が増えてきて、怖い体験をされて、目にもしたくない方がいるかもしれません。そういう方には申し訳ないのですが、この本にとても心惹かれました。 作者は、子供の頃、ある時、町の中でふとした瞬間、熊の存在を感じたといいます。そこで、俺たち(自分と熊)に同じ時...
最近、熊による人間への被害が増えてきて、怖い体験をされて、目にもしたくない方がいるかもしれません。そういう方には申し訳ないのですが、この本にとても心惹かれました。 作者は、子供の頃、ある時、町の中でふとした瞬間、熊の存在を感じたといいます。そこで、俺たち(自分と熊)に同じ時間が流れていることに気がついたそうです。 作者は、多くの方がご存知のように、アラスカの自然と野生動物をテーマに、撮影活動、執筆活動をされていました。しかし、43歳の時に取材に行った先で夜、テントでヒグマに襲われ亡くなられました。 この本を読んでいると、そして写真を見ていると、熊への愛情、尊敬、憧れなど、言葉にしてしまえばまとまってしまうのですが、作者の体の中だけには収まりきれない感情が溢れ出ているように感じます。 私自身、幼い頃から、ライオンの群れと一緒にライオンのように過ごしてみたいと想像したり、恐竜と仲良くなって一緒に暮らしたいと夢想したり、そんな夢を寝ている時に見て、より親近感を覚えたりしていました。 悠久な大自然とともに、雄大に生きている大きな自然動物への畏怖が、その対象と一体化したい、同じものとして対象を感じてみたいというていう願望に繋がっていきます。 でも実際の距離は、気持ちに反してとても遠く、そこにジレンマがあったと思います。 写真も文章も、とても良かったです。 『夜になると おまえがいると思うだけで 少しこわんだ でもそんな時 不思議な気持ちになるんだよ おれは 遠い原始人になったような気がして おれは 動物になったような気がして でも その不思議な気持ちが 好きなんだ』 『おまえは こぐまと遊んでいる そっと話しかけるように そっと抱きしめるように おれも このまま草原をかけ おまえの体に 触れてみたい けれども おれとおまえは はなれている 遥かな星のように 遠くはなれている』
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