商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京創元社/東京創元社 |
発売年月日 | 1999/01/29 |
JAN | 9784488663209 |
- 書籍
- 文庫
造物主の選択
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商品レビュー
4
10件のお客様レビュー
地元の本屋で出版社毎の文庫本フェアをやっていて買った本。前作「造物主の掟」は読んでない。 主人公は霊術師、というかイカサマ士だな。 土星の惑星タイタンで増殖している機械生命、なんと中世騎士物語のような有様。地球から来た人間たちがコミットして新しい秩序が出来つつあるという処。 ...
地元の本屋で出版社毎の文庫本フェアをやっていて買った本。前作「造物主の掟」は読んでない。 主人公は霊術師、というかイカサマ士だな。 土星の惑星タイタンで増殖している機械生命、なんと中世騎士物語のような有様。地球から来た人間たちがコミットして新しい秩序が出来つつあるという処。 中間部はタイタンに100万年以上昔に自己複製プログラムを置いた惑星タールの話。その生命ポリジャンは、ひたすら他人を出し抜き、騙し合うばかり。サービク中心に話が進むが、長いしウンザリした。サービクと電子頭脳ジュニアスの罵り合いなんて酷いモノ。森博嗣さんのXXシリーズのオーロラたちとの会話の方がイイよね。 プログラムの中に寝ていたサービク達の残滓が復活し、地球もタイタンの機械人間達も一巻の終わりに追い詰められて、…、という展開で面白くなってくる。次々に急展開でまあまあ面白いけど、無理やり決着をつけられたような気もするな。 追記。 だけどさ、仲間を出し抜くことしか考えない生物に文明は築けないんじゃないかな。沢山の成功と知識の蓄積があってこそと思うよ。
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タイタンに文明を築いていた機械人(タロイド)たちとの邂逅を描いた『造物主の掟』の続編。タロイドの創造主である異星人がついに出てくるが、こちらは「巨人」シリーズのガニメアンと真逆の存在で遠く離れた地球ごと危機に瀕することに。 それに立ち向かうのが、前作に引き続き主人公のインチキ心霊...
タイタンに文明を築いていた機械人(タロイド)たちとの邂逅を描いた『造物主の掟』の続編。タロイドの創造主である異星人がついに出てくるが、こちらは「巨人」シリーズのガニメアンと真逆の存在で遠く離れた地球ごと危機に瀕することに。 それに立ち向かうのが、前作に引き続き主人公のインチキ心霊術師のわれらがザンベンドルフ。意外な異星人の正体と、彼らの行動から二転三転するストーリーは前作よりおもしろいと言えるかも。
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『造物主(ライフメーカー)の掟』の続編。機械人たちとの接触から数ヶ月後、残された謎が明らかになるが……。 序盤から、ザンベンドルフのはったりマジックが今回も面白い。実際には「そううまくはいかんやろ」と思ったりもするが、トリックの内容はよく考えられていて楽しめる。 前作から10...
『造物主(ライフメーカー)の掟』の続編。機械人たちとの接触から数ヶ月後、残された謎が明らかになるが……。 序盤から、ザンベンドルフのはったりマジックが今回も面白い。実際には「そううまくはいかんやろ」と思ったりもするが、トリックの内容はよく考えられていて楽しめる。 前作から10年以上執筆の期間が空いているにもかかわらず、前作・続編というよりも、前編・後編といったほうがよさそうなほど、話の内容は連続していて違和感がない。今作では前作で最大の謎であった、機械人を送り出した異星人が登場し、タイタンは大混乱に陥ることになる。 意識はデジタル化できるか――という命題はさておき、覚醒後のサーヴィクの状況は恐ろしい。動けない体、機械なので死ぬこともできない、意識だけがそこにある――この恐怖を想像してしまった。ただ本作の焦点はそこではなく、肉体を持たない彼らがタイタンの機械上で大暴れし、そこにイカサマ心霊術師ザンベンドルフの出番が出てくるところに面白さがある。 すべてのお膳立てが整い、後半以降から加速的に面白くなるのはホーガン読者ならいつも通りといえるだろう。日本のシラサギ号が到着してますます複雑になるタイタンをめぐる政治情勢、この政治劇的な側面と、科学と心霊の対決に見せながら実はそうではない、ワイナーバウムとザンベンドルフの対決も見どころだ。 本作に登場する、理性と科学を信じるユーモラスなAI《ジニアス》と、人間の本質を理解するザンベンドルフ。 AI vs 人間の究極の結論ともいえる両者の対決、そしてAIにハッタリをかますイカサマ心霊術師のギリギリの攻防がアツい。ラストの決着はあっさりすぎた気もするが……。 ガニメアンとは真逆のタイプの異星人の描き方は巧みで、前作よりも本作が好きという人は彼らの魅力が大きいのだろう。決していいやつらではないのだが、極めて個性的なのだ。ザンベンドルフのその後が知りたいし、まだまだ続きが読みたいくらいだが、本シリーズはここまで。
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