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蔵出し絶品TV時代劇

2,090円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | フィルムアート社 |
発売年月日 | 1997/06/16 |
JAN | 9784845997688 |
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蔵出し絶品TV時代劇
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この本は1967年から1988年にかけて様々なテレビ局で作られた時代劇を、メジャーな作品よりもあまり知られていないコアで面白い作品を中心に紹介している本です。 時代劇好きの友人が「面白い本見つけた!」と言っていたのを無理矢理借りました。 (ごめんね、Sちゃん。これ書いたら返し...
この本は1967年から1988年にかけて様々なテレビ局で作られた時代劇を、メジャーな作品よりもあまり知られていないコアで面白い作品を中心に紹介している本です。 時代劇好きの友人が「面白い本見つけた!」と言っていたのを無理矢理借りました。 (ごめんね、Sちゃん。これ書いたら返します。←オイ) とってもストーリーのしっかりした渋い作品、今では考えられないような救いようのない作品、 今見たら多分大笑いする『ケレン味たっぷり』という言葉がふさわしい作品など、 紹介文を読んだだけで「それ、すげぇ見たいんですけど」というものばかりです。 最初に紹介されているのは、当然まだ白黒時代の作品で『剣』。 名刀だが無銘で、よく切れるがゆえに持ち主が定まらぬという剣の語りから始まり、 その剣が様々な持ち主へと流転していく様を戦国時代から幕末まで描いているという、 一話完結オムニバスなんだそうです。 映画並みの制作費と毎週変わる豪華キャストや有名脚本家を惜しげもなく使った異例の作品だとか。 うわぁ、見たい。見たすぎる。 まさに「つかみはオッケー」という感じです。 そうかと思えば『戦国ロック はぐれ牙』なんていう、タイトルだけでも異色だとわかるアクション時代劇で、 9回で打ち切りになったんだけど主演はあの梶芽衣子さんだったとかいう、別の意味でとても見たい作品も 数多く紹介されています。 他にも、必殺シリーズなんだけどその中でもマニアックな『必殺うらごろし』(和田アキコさんが出演していたことで 有名)や、加藤剛さんが大治郎を演じた30年前の『剣客商売』や、ジュディ・オングさんの押す車椅子に 乗って中村敦夫さんが戦う『おしどり右京捕物帳』など、一部では伝説となっている作品も載っています。 人気シリーズの裏番組だったために視聴率が取れなかったけどいい作品とかにスポットを当てているところや、 ところどころに挟まれるコラムの詳しさと面白さから、著者たちの時代劇に対する愛情が伝わってきます。 この本の面白いところは、本を作っているのがそれを『現実に見た世代』ではなく、 『見ようとしても見られなかった世代』中心だということ。 だから視点も「こんな作品が面白かった」というものもあるにはあるけれど、ほとんどが 「こんな面白い作品が昔あったんだって! 見たいよね!! 俺も見たいんだよ。どこかで再放送してくれないかな~」 という視点なのです。実は読者と全く同じ立場だというオチ。 当時は小さかったり生まれてもいなかったりで見られなかったけれども、いろいろな作品を調べて放送を熱望し、 CSの時代劇専門チャンネルで放送があろうものなら何としてでも録画する。そんな若き時代劇マニアの皆様の 熱い思いがこの本を生み出したというわけです。 そして多チャンネル時代に当たって潜在的に「面白い時代劇が見たい」と思っている人をナビゲートしようと しているのです。 内容もそうですが、私はその心意気に感服しました。 前書きにはこう書いてあります。 『「TVの時代劇は年寄りしか見ていない」とか。だとしたら製作者の怠慢だろ。かつては老人が見れば 腰抜かし、ミーハーなお姐ちゃんは狂喜し、青臭い若造は打ちひしがれ、子供は訳もわからず決め台詞を覚える ―ような絶品どもが堂々と放映されていたのだ』 今は趣味も多様化しているのでその言葉が全て正しいとは思いませんが、気持ちはものすごくわかります。 私もどんどんテレビから時代劇枠が削られて、今でもまともに放送されているのは『水戸黄門』くらいという 現在の状況を非常に憂いている人間なので。 過去に放送していた作品がそんなに面白いなら一度見てみたいなと思う気持ちもありますが、それ以上に今後私たちをどんな意味でもいいから(笑)楽しませてくれる時代劇が作られることを願ってやみません。 …多分無理だろうけど。(T_T) (2004.5.20 UP)
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