ふしぎなナイフ こどものとも傑作集

中村牧江(著者), 林健造(著者), 福田隆義

• 販売会社／発売会社: 福音館書店
• 発売年月日: 1997/02/05
• JAN: 9784834014075

商品レビュー

2024/06/30

洋食用の一本のナイフ･･･このナイフが「曲がる」｢捻れる」「折れる」｢割れる」｢溶ける」｢切れ切れになる」･･･ 現実にはあり得ない､ユリ・ゲラ－をはるかに凌ぐ、超不可思議なナイフが変形する姿を､スーパーリアリズムで描かれた､今までに見たことのない､不思議な絵本の世界。

2024/06/23

食事のときに使うナイフがどうなるのだろう⁉︎

ページをめくってみると…
まがる→確かにナイフの先何曲がっている絵から始まり、ねじれる〜おれる〜われる〜とける〜きれる〜ほどける〜ちぎれる〜ちらばる〜のびて〜ちぢんで〜ふくらんで〜あらまっ！こんなかたちは見たことがないって！！！

そうなるんだ！からそんなわけないと思うけど！と大人ならツッコミたくなるけど
それはそれ
けっこうな種類の変化を楽しめて驚くことは間違いない。

2024/06/22

　こちらも以前読んだ、｢ままです　すきです　すてきです｣同様、｢母の友｣2024年5月号の絵本特集で知った作品(1985年)。

　表紙から感じられる不穏な雰囲気は微塵も無く、いろんな動詞の言葉をナンセンスな楽しさで知ることができ、且つ、子どもの想像力を心地好く刺激するといった構成に、次はどうなるんだろうといったワクワク感が詰まっています。

　また、その想像力を高めるため、とことんまでにリアルな忠実さで描かれたナイフの、シュールな描写も見どころでありながら、物が変化する表現には、こんなにもたくさんの種類があったことにも改めて驚かされた、思考の切り口がなんとも斬新な絵本です。