商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京創元社/ |
発売年月日 | 2004/10/22 |
JAN | 9784488023799 |
- 書籍
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密室の鎮魂歌
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密室の鎮魂歌
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商品レビュー
3.4
12件のお客様レビュー
第14回鮎川哲也賞受賞作。先日読んだ神津慶次朗さんの「鬼に捧げる夜想曲」とのダブル受賞。 小説の完成度としてはこちらの方が格段に高い。さすがその後もコンスタントに作品を出している岸田さんだ。 麻子が友人由加を連れていった友人麗子の個展で、彼女の作品「汝、レクイエムを聴け」を見る...
第14回鮎川哲也賞受賞作。先日読んだ神津慶次朗さんの「鬼に捧げる夜想曲」とのダブル受賞。 小説の完成度としてはこちらの方が格段に高い。さすがその後もコンスタントに作品を出している岸田さんだ。 麻子が友人由加を連れていった友人麗子の個展で、彼女の作品「汝、レクイエムを聴け」を見るなり取り乱した。五年前に密室状態の家から失踪した夫の行方を麗子が知っているはず、その証拠が例の絵にあると言うのだ。しかし麗子は由加ともその夫とも面識はない。そしてその後、由加の夫が失踪した家で殺人事件が起きて…。 失踪した密室、殺人が起きた密室、そしてまた密室という密室祭。 いずれの密室も図解付きだし、どのパターンで来るのかとワクワクしながら読んだのだが、正直こっちは肩透かし。 しかし主人公麻子の、片や彼女の高校時代の友人グループ、片や大学時代の友人グループという、麻子以外は接点のない人々が次々と襲われていく展開は一体どんな秘密が隠されているのかと興味津々だった。実は麻子が…だったりして。いやそんな単純なことはないかなどと思いつつ読んだが、結果的にはやはり麻子は重要パーソンだったのようだ。 主人公麻子がリストラされて生活もプライドもボロボロな商業デザイナーであるのに対し、麗子は自信家の芸術家だしもう一人の友人一条は芸術家は諦めたが料理人として店を繁盛させている。由加は意識的なのか無意識なのか人を振り回し依存してくる。麗子の子供である双子の息子と娘は対照的ながらこれまた扱いが難しい。 麻子が強烈な脇役たちに埋もれそうでいて、彼らに頼られたり心を開かれたりしているところは彼女の人間性を表していてホッとする。その割に家族との関係は希薄なのが気になるが。 ミステリーとしては密室は置いておいても、その他の部分だけでも面白かった。刺青についてはそこまでする?江戸時代じゃあるまいし…と懐疑的なのだが、まあ多少のやり過ぎも良し。しかし最後の二時間サスペンス或いは昼メロのようなドタバタはちょっと興ざめ。結果、犯人の底の浅さを露呈したのだからこれはこれで正解なのか。
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おどろおどろしい装丁のわりには、読みやすく、どちらかというと軽い感じがした。 密室のトリックを読み慣れていないせいか、謎解きのところは、文章を読んでも状況があまり理解できないところもあった。あ、でも電話の着信の謎はなるほどと思ったけど。 ラストはドタバタで騒々しい。女3人集まると...
おどろおどろしい装丁のわりには、読みやすく、どちらかというと軽い感じがした。 密室のトリックを読み慣れていないせいか、謎解きのところは、文章を読んでも状況があまり理解できないところもあった。あ、でも電話の着信の謎はなるほどと思ったけど。 ラストはドタバタで騒々しい。女3人集まると姦しいって言うし。
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密室に密室。合間に見取り図が出てきくるので、これに引っ張られてワクワクしながら読みました。 主人公とその友人二人の関係性も面白かった。 主人公はこの二人に振り回されるうちに次々と事件に巻き込まれていきますが、その様子がとてもいい人。主人公の夢がかなって幸せになってほしいと思...
密室に密室。合間に見取り図が出てきくるので、これに引っ張られてワクワクしながら読みました。 主人公とその友人二人の関係性も面白かった。 主人公はこの二人に振り回されるうちに次々と事件に巻き込まれていきますが、その様子がとてもいい人。主人公の夢がかなって幸せになってほしいと思いました。
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