なつのいけ

塩野米松(著者), 村上康成

• 販売会社／発売会社: ひかりのくに
• 発売年月日: 2002/06/07
• JAN: 9784564006746

商品レビュー

2025/06/08

塩野米松さんの絵本ですね。
塩野米松さん（1947年、秋田生まれ）小説家、絵本作家。
絵は、村上康成さん。
『なつのいけ』は、日本絵本賞を受賞されています。

　くもの　ソフトクリーム。
　こどもたちは　いそいで　どこへ　いくのかな。

　アメンボよ。
　しーっ、しずかにね。

　おっとっと。
　いばりんぼうの　アメリカザリガニ。
　どいた　どいた。

　どばーんと　でてきた
　りっぱな　ひげの　オオナマズ。
　がはははーっ。

　おおきな　あしが　がばーん。
　ひゃほーっ。

　メダカ　たいへん。
　こりゃなんだ！

　プレゼント。
　ありがとう。
　まぶしい　なつ。

　いっちゃった？

　すてきな　ゆうやけ。
　ひとりぼっちね。

　ただいま。
　どこへ　いってたの？
　あのねぇー。

　みなさん　おあつまりのようで。
　ぱちんと　いっぱつ　はさみで　いただきだね。

　ぐわあーっ　ぐわあーっ。
　いただきは　どっちだ。

　おおきな　さかなを　とってあげるね。
　なつの　いけには　こどもたち。

　いけの　うえには　かぜの　くも　ひとつ。
　トンボの　めだまは　なつの　いろ。

　塩野米松さんの文に、村上康成さんがおおきく色あざやかな絵を添えてお話をかもし出します。
　こども時代を思い出して、私もワクワク楽しみました(=^ェ^=)

2025/05/17

夏の池、水の中から、その様子を鮮やかな色で描いている。季節感がとても出ていて、読んでいて気持ちの良い本です。

2024/03/22

水の中の世界と子供たちの世界の一夏の邂逅。そしてまたそれぞれの世界に戻り、また出会う。「すてきなゆうやけ。ひとりぼっちね。」というシーンは夏の夕暮れと捕まえた魚の寂しさが共鳴しているようだ。素晴らしい絵本。