心霊写真 氷室想介のサイコ・カルテ カッパ・ノベルス

吉村達也(著者)

• 販売会社／発売会社: 光文社/
• 発売年月日: 2001/10/25
• JAN: 9784334074463

商品レビュー

2010/05/28

氷室シリーズ。著者得…

[文庫ＯＦＦ]

氷室シリーズ。著者得意の歪んだ心理描写が持ち味だが、私的にはすきになれない。

2011/06/02

鏡の中に悪魔が見えると訴えてきた女性。彼女の話から明らかになる夫が犯した犯罪とは？
サイコセラピスト（精神分析医）の氷室想介が、七つの事件を通し、殺人犯の心理を分析する。

－殺人とは加害者と被害者の立場が突然逆転するときに起きる悲劇－確かに、実際にそんな悲しい事件も起きている。小説の中なら更に多いだろう。善と悪は相対的なものだろうし、同じように完全なる悪人も、また完全なる善人もいないだろう。ならば
－殺人犯の心の奥底にあるものは、実は被害者意識である－
ということも一理ある。加害者側にだってそれなりの言い分はあるだろうから、たとえそれが逆恨み的なものであったとしても。
その加害者の逆恨み満載のカルテを精神分析医が解説する形を取っているのが本書だ。
ここにあげられている話は、どれ一つとして少しも同情できるものではなかった。裏切られただの騙されただの言われても、自分で招いたつけでしかない。もっとも、そのような歪んだ心理を描いているのだからそうなんだろうけど、医者と言う立場上か被害者にも落ち度があるてきな物言いが最初にあったおかげで、なんだか不快感が拭えなかった。それがなければ
そういう視点で読めたんだけどな・・・

2010/01/29

「ホラーミステリ」といいつつも、あまりホラーじゃない。「ホラー班」の仕事じゃないかも（笑）。
「夏を抱きしめて」の女はまあまあ怖いけど、この人の他のホラー作品に比べりゃぜんっぜんたいしたことなし。氷室想介シリーズ読んでないし。読んでりゃもうちょっと違ったかも。