商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 思潮社/ |
発売年月日 | 1993/05/05 |
JAN | 9784783704461 |
- 書籍
- 書籍
世間知ラズ
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
世間知ラズ
¥1,709
在庫なし
商品レビュー
4
8件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
谷川俊太郎さんの詩は、教科書や絵本、新聞などで時々目にし、自分には合わないなと勝手に思い込んでいた。先日読んだ、『普通がいいという病』(泉谷閑示著)で出てきたので手に取ってみた。すると、今まで読みかじりで想像していた谷川俊太郎さんのイメージとかなり違い、少しダークなところも出されていて面白く、気づけば一気読みしていた。 若い頃に描いたものなのかなと感じて調べてみたけれど、どうやら60歳くらいの時に書かれたものらしい。良い意味で、詩がお年に比べて若いなぁとびっくりした。 まず、すごく度肝をぬかれたのが、 ○詩なんてアクを掬いとった人生の上澄みねと 離婚したばかりの女に寝床の中で言われたことがある 「マサカリ」より なんと強いワードの数々!言葉で戦争しているようだ。 他に ○何かを思っているのかどうかさえ定かではない だが、気分だけはある 「立ちすくむ」より ○これこそ世界のありのままの姿なのではあるまいかって もとのもとはずっとこうなんじゃないかって 大昔から そしてこれからも 「手に負えない夕方」より この二つは、日頃自分も感じていることを表してくれていて、嬉しかった。 最後に、この詩集で一番いいなと思ったところ ○人はたったひとつの自分の一生を生きることしか出来なくて あといくつかの他人の人生をひっかいたくらいで終わる でもそのひっかきかたに自分の一生がかかっているのだ それがドタバタ喜劇にすぎなかったとしても 「午前2時のサイレント映画」より あー、ひっかきかた間違って望んだのと違う方に行ってしまったよなぁーと、渋い気持ちにさせられた。でも過ぎれば確かに、私の場合はドタバタ悲喜劇かもと思えるのでした。
Posted by
「もっと滲んで」と「立ちすくむ」は一生忘れずに生きていきたい。学生時代に初めて購入し、でもあちこちに持ち歩くからかスグなくしてしまい、何回も買い直している。今回で実に三回目。 時間をあけるとどうしても読みたくなってしまうのだ。
Posted by
本当は★3.5。するすると入ってくる詩だった。思わず溜息を洩らすものもあれば、まだ響かないものも。何度も読み直すうちに、感ずることがどんどん変わっていく詩たちだろうと思う。
Posted by