詩人のナプキン ちくま文庫

堀口大学【訳】

• 内容紹介: 内容:オノレ・シュブラック滅形,アムステルダムの水夫,詩人のナプキン ギイヨオム・アポリネエル著. 聖母の曲芸師 アナトオル・フランス著. 颶風・冷たい恋人・萎れた手 クロオド・ファレエル著. 五寸釘 メデロ・エ・アブルケルク著. エステル フィッシェ兄弟著. 三日月 アンリイ・バルビュス著. 嫉妬 フレデリック・ブウテ著. 幼童殺戮 モオリス・メエテルリンク著. 青髯の結婚 アンリイ・ド・レニエ著. 水いろの目,ドン・ファンの秘密 ルミ・ド・グウルモン著. 遊行僧の話・モネルの言葉 マルセル・シュオブ著. ドニイズ・花売り娘 レイモン・ラディゲ著. 無人島 マルセル・アルナック著. 書物と恋愛 ジャック・ド・ラックルテエル著. いまわの夢 アルベルト・インスゥア著. 懶惰の賦 ジョセフ・ケッセル著. 嶮しき快癒 ジャン・ポオラン著
• 販売会社／発売会社: 筑摩書房/
• 発売年月日: 1992/06/23
• JAN: 9784480026279

商品レビュー

2009/08/21

堀口大學によるフランス短篇アンソロジー。これを読むと、私が「フランス文学」だと思って読んでいたかなりのものは「堀口大學作品」だったんだなあ、と思い知らされる。惜しむらくはこのちくま文庫版、せめて各篇の作者（17人）の名前の原綴および生没年を入れてほしかったなあ。だって「いまわの夢」のアルベルト・インスゥアはキューバ生まれ、スペインで活動した人、カヴァーにあるように一概に「フランス短篇」と言ってしまえないではないか。堀口大學自身、メキシコに居た期間も長かったのだった。というわけで、南米文学にも入れておきます。そういえば、堀口大學訳になる「ルパン」シリーズも何冊か持ってました。読み返してみようかな。